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今夜は兄妹ふたりっきり
【兄妹相姦 官能小説】

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今夜は兄妹ふたりっきり-1

<筆者注>この稿は、同じ場面を兄・妹それぞれの視点で交互に語る形で書いてあります。

今夜は母と上の妹がいない。母は法事で遠くの親戚に出かけ、今日は帰ってこない。たまたま、上の妹は友だちと旅行中である。
この機会は逃せない。真知子とふたり切りになれるチャンスはなかなか無いのだ。
勇気を出して妹の部屋に行く。そう決めた。

お姉ちゃんは一昨日から旅行中で、今日はお母さんも親戚の家に出かけ、家の中には大好きな兄と私のふたりしかいない。
 お風呂に入り、パジャマに着替えた私は、ベッドの中でなんとなくどきどきしている。
 兄が部屋に来てくれそうな予感がする。



父は僕たちの小さい頃に母と別れた。だから、僕は長男として妹ふたりの父親代わりを努めるつもりだった。ところが、下の妹の真知子が中学生になった頃から、彼女を「女」として意識してしまった。上の妹にはまったくそんな感情は湧かず、ごく普通に接しているのだが…。
真知子がたまらなく可愛い…。なぜそうなったかは分からない。しかし、どうしようもない。とても切ないのだ。血の繋がった実の妹である。そんな気持ちを態度に表すわけにもいかず、悶々とした日々を長く過ごしてきた。

 私達にはお父さんがいない。だから、家にいる男性といえば、ずっと兄だけだった。その兄はもう大学3年生。小さい頃はよく遊んでくれた。間違いなくお姉ちゃんより私のほうを可愛がってくれていた。それなのに、私が初潮を迎えたときくらいから、徐々に私から遠ざかってしまった。
(大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになる)
小学生の頃に兄にそう伝えた。兄はちょっと照れながらも「いいよ」と言ってくれた。今は実の兄妹で結婚ができないことくらいは知っている。でも、私の気持ちはずっと変っていない…。



真知子はもう高校2年生だ。身長はどちらかといえば低い方だが、膨らむべきところは見事に膨らみ、もう立派なおとなの体をしている。最近はそれが眩しくて、まともに彼女を見詰めることさえできなくなっている。
でも、今日はどうしても妹に確かめたいことがある。このままの中途半端な想いを抱えたまま歳月を重ねることに、もう耐えられない。妹が僕をどう思っているのかはわからない。嫌われているとは思わないが、僕が男としての行動をとったときにはどうなるのだろう…。妹にまったくその気がなく、明らかに拒否されることがわかったら、僕はその時点であきらめる。そして、この想いを誰にも悟られずに一生涯を送る。その覚悟はある。…それくらい僕は真知子を大事に思っているのだ。
問題は、僕が勘違いをして妹に迫ってしまい、妹が泣いたり、騒いだりしてしまったときだ。…そのときは、仕方がない。誠心誠意謝って、母が帰ってくるまでになんとか許してもらおう。

私が高校生になってからは、ふたりで会話もあまりしなくなった。直接目を交わすこともなく、なにか避けられているような気さえする。
(お兄ちゃん、避けないで。…私をちゃんと見て。昔のように可愛がってよ、お願い…)
これまでに、時折兄の視線を感じるときがあった。急いで振返ったりすると、きまって兄はうろたえたように視線をそらす。テレパシーを信じているわけではないけれど、兄が私に好意を持っていることだけは何となくわかる。でも、兄はもう立派な大人の男だ。国立大学に入れるほど頭が良く、優しくかっこいい兄は、当然ながらいっぱい綺麗な女性たちに囲まれているに違いない。妹の私なんかとうの昔から眼中にないという可能性だってある。…ああ、それは死ぬほどいやだ。
(お兄ちゃん、今日は私たちふたりっきりよ。…お願い、会いに来て。神様、お兄ちゃんを私のそばに寄越して…)私は気持ちが通じるように必死で祈った。

決心を心に秘め、私は妹の部屋の前に立った。そして、ドアをノックし、声をかけた。
「真知、入っていいか?」
…あっけないほど気軽な声で、妹はOKをした。

ドアのノックとともに、その兄の声がした。
(え!?うそ!…願いが通じた!)
「あっ、はい!…いいよ、お兄ちゃん、入って!」起き上がりながら、慌てて応えた。




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