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龍之介
【姉弟相姦 官能小説】

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龍之介・四-2

「ただいま」
「おかえり、龍之介。ご飯にする?」
「いや、最初に風呂入るよ。まだそんな腹は減ってないから」

こうしてると部活をしてた頃を思い出す。もう、3年は経ってるのか。
疲れてはいるがあの時程じゃない。きちんと飯は喉を通りそうだからな。

(・・・自分の部屋に戻ったらいきなり居てびっくりしたなぁ)

いけない、もうあの事は忘れなきゃならないんだ。
−あれが、俺達が姉弟では無くなる・・・いや、俺がまともな人間じゃなくなる切っ掛けだったのかもしれない・・・


(前を、見よう。考えたら先に進めない。俺は俺なりに、正しいと思う事をしてる、それでいいんだ)


風呂を出たらもう9時を過ぎていた。
着替えるのが面倒なので、上半身裸のまま遅い夕食を取る。


「良かった、最近やっと龍之介らしくなってきたね」
「はっ?どういう意味だよ母さん」
「だってあんた、葵が家を離れてからすっかり元気無くしちゃったじゃない、話し掛けても気の無い返事ばかりで」
「そんな事無いよ。俺は愛想が無いだろ、昔から」

危うく茶碗を落としそうになるところだった。

正にその通り、あの人が・・・姉さんが大学に通う為に家を出てから、脱け殻みたいになってしまった。
大学に合格したのを聞いた時、何か大事な物に罅が入った音が聞こえて、そして・・・・・・

「ほら、こないだメールくれたわよ。随分垢抜けたわよねぇあの子」

母さんは嬉しそうに携帯を見せ付けてきた。
メールに添付された画像の中で、姉さんが笑顔でピースをしていた。

「・・・そうかな」
「お母さんは誰か分からなかったよ。でも、龍之介には別に変わらない様に見えるのかしら」

その人は姉さんじゃない。
黒髪でも、着飾らない服装でもない、俺の知ってる姿とは違っていた。

でも・・・どうしても笑顔に惹き付けられてしまう。やっぱり、姉さんなのか。


「葵、寂しがってるんじゃないかな。たまには電話してあげなさいよ」
「もう今年で二十歳だろ。いつまでも弟にかまってもらいたくないと思うぜ」
「内容なんて何でもいいのよ。ただ声を聞かせてあげればいいんだから」
「勘弁してくれ。御馳走様」


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