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登下校を、御一緒に。
【痴漢/痴女 官能小説】

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登下校を、御一緒に。-9

「けっこう混んでるんだな…この時間でも」

電車のドアが開くと、中を見て佐伯くんが言った。
満員ではないけど、周りの人とは触れ合ってしまうくらいの混雑…。
どうしよ…佐伯くんと、超〜大接近になっちゃうかも…。

数えるほどの人が降り、あたし達の前に立つ、数え切れないくらいの人が乗っていく。
あたし達も乗り込み、また後ろから何人か、押し込まれてくる。

どんっ!
…あっ!

押されてよろけた上に、胸元から、カバンがずれてしまった!

「伊藤!」
佐伯くんは、小声で声を発し、とっさに両腕であたしの脇を支え、自分の胸に入れてくれた。

約15センチの身長差…
あたしは、夏の男子の白いシャツの肩に、左の頬を寄せている…。
佐伯くんの表情は、堅そうな黒い前髪で見えない。

うぅん、そんなことより!
両脇にハマッた彼の腕と、車内の人混みのせいで、あたしは左手に持つカバンを、胸元に戻せないでいる。
右手では、彼の左肩のシャツをつかんでいた。

がたん!
電車がカーブで揺れた。
あたしはその時、大変なことに気付いた。
ブラ、ずれてる!?
カップが、胸の下に行っちゃったみたい…しかも…両胸ともが…!




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