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幻蝶
【フェチ/マニア 官能小説】

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幻蝶(その2)-5

「…お願い…ヤスオくんにも見て欲しいの…今夜は、トモユキさん、出張でいないし、彼は一度
見ているから…」

そんな電話が亜沙子さんからあったのは、トモユキのマンションで食事をした十日後だった。

亜沙子さんは、ウエディングドレスの試着にボクに立ち会って欲しいということだった。ちょう
どコンビニのバイトも休みだったので、夕方、ボクは亜沙子さんとホテルのロビーで待ち合わせ
る。
亜沙子さんは、仕事帰りなのか、可愛い白のブラウスに紺色のスカート姿だった。細い黒のベル
トがきゅっと括れた腰の線を見せている。


「ごめんね、つき合ってもらって…あとで飲みにいきましょうよ…いい店を知っているの…」

ショートカットの髪をした亜沙子さんの口紅が、今日はいつもと違う気がした。
ボクたちはホテルのブライダルルームに入る。係員の女性が奥の部屋に亜沙子さんを案内する。

ボクは、亜沙子さんが着替える間、ロビーで待つ。トイレに行こうと奥の化粧室へ入る直前だっ
た。試着室の扉のわずかな隙間から、一瞬、衣服を脱いだ亜沙子さんの下着姿が見えた。白いブ
ラジャーと薄いショーツとパンストに包まれた臀部…
あの夜に見た亜沙子さんの白い肌が、ボクの局部に締め上げるような疼きを湧き上がらせる。

ボクは恥ずかしさに、とっさにトイレの中に入る。ブースの便器に腰を降ろしたボクは、ズボン
を下げ、どくどくと息づくペニスに手をあてる。
目を閉じると、今見たばかりの亜沙子さんの下着姿が焼き付いたように瞳の中に浮かぶ。握りし
めたペニスが火照り、苦しげに息づいているようだった。



そこは、小さなカクテルバーだった。

「すごく、綺麗だった…」と、ボクはジントニックを手にしながら、亜沙子さんの可愛い横顔を
眺める。亜沙子さんのウエディングドレスは、肩から胸元まで大きく肌を見せた大胆な衣装だっ
た。ボクは微かに見える乳房の谷間の翳りの色っぽさに、思わず生唾を呑み込んだのだ。


「そう…よかった…ヤスオくんに、ぜひ見て欲しかったのよ…」

ボクはその意味を深く考えてしまう。どうしてだろう…ほんとうは、ボクは胸が裂けるほど苦し
い。結婚してトモユキに抱かれる亜沙子さんがボクの手から離れていく…ボクの蝶がトモユキに
奪われ、フィギュアのアサちゃんからは魂が抜けていくのだ。


「…そうなんだ…まだ、ヤスオくんって蝶を集めているんだ…蝶が好きなのね…」

そう言いながら、なぜか苦笑いする亜沙子さんの胸から下半身に、ボクは舐めるような視線を
這わせる。ゆるやかにふくらんだ乳房と尖った桜色の乳首…そして、うずを巻いた淡い陰毛の中
に潜むあの蝶を想像しながら、ボクはすでにペニスの先端に潤みを感じ始めていた。


酔っていた…亜沙子さんは、確かに酔っていたと思っていた。ボクの肩に寄り添いながら囁く。


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