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Crimson in the Darkness
【ファンタジー 恋愛小説】

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Crimson in the Darkness -出遭-W-3

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「リー! お前は下がってろ」



「やだ」



 は? でも、話をしてるどころじゃねえかっ



 ジリジリとにじり寄ってくる赤目の獣。数はざっと見ただけで10頭。それにまだ影に隠れて息を殺してるのが居る。



 しかも、今は装備が十分じゃない。いつもの銃は装備してるけど、ナイフは無い。



 なんとかなるのか……、この状況で。





「離れるなよっ?」



「うん」





 リーの返事が聞こえると、腰のホルスターから二丁の拳銃を引き抜き、躊躇することなく引き金を引いた。



 静寂な広場に銃声が響く。





「チッ」





 流石、獣。動きが速い。銃で仕止められたのは4頭。腕、鈍ったか!? オレ。無駄に撃つより引き付けた方が狙いやすいか。





「来いよ。全部仕止めてやる。馬鹿犬ども」





 間髪置かずに次から次へと飛び掛かってくるのを撃ち抜いた。



 獣独特のか細い悲鳴に近い声が銃声の合間合間に響く。





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