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HOLIDAY
【女性向け 官能小説】

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HOLIDAY-前編--1

日曜日。
僕らは部屋で抱き合っていた。

引越しは終わった。

美里さんの部屋は角部屋で、僕の部屋より少しばかり広かったので、僕の方が美里さんの部屋に転がり込んだ。
僕は部屋に寝に帰るようなものだったから移動する荷物も少なかった。
その方がいざというときにはよかろう。真剣だからこそ、そういう後ろ向きなことも少しは考えた。
僕はたぶん立てる。歩ける。彼女よりは。
別にそういう予感とか、そういう能力はない、生憎。だからちょっとした感慨じみたもの。

引越しの際に大家さんとたまたま騒音の話がでたのだけど、ちゃんとアパートは防音されているそうだ。
美里さんは話し声が聞こえたりしたことはないという。(ごん。という家具でも当てたような音や玄関の扉が閉る音は聞こえるけど)
僕は一度部屋で誰かのアノ声を聞いたことがあったのだが……。
……その部屋と僕の部屋の窓が開いていた。
と、いうなんじゃないか?大家さんは言った。
(なんでそこまで踏み込んだ話になったんだか)
そんなわけで僕らの休日は部屋でのんびりとしている事も多くなった。

キスしてシャツのボタンに手を掛けると、彼女が笑った。
ここで、『今日はダメ』と言われなければ彼女は何度だって拒みはしない。

「シンドイとか思ったり、我慢してたりしない?」

と、聴いてみたら

「身体が怠い時はちゃんとダメって言ってるもの。圭さんとは一度だって辛いと思ったことなんかないよ」

と、彼女は微笑んだ。

愛しくて僕は彼女に口づけた。
美しい彼女の身体。
白い肌。既に勃った乳首が誘う。

「んっ…」

彼女が好きなこと。
その突起を口に含むと彼女は僕の頭を抱え込んでしまう。

口の中、舌で転がすと、それはさらに弾力を増す。
彼女はすごく気持ちよさそうな顔をするから、僕は嬉しくなる。

「あ…はぁっ…はむぅっ!」

指を彼女の中に侵入させると、一瞬眉根を寄せる。
僕の頭に置かれた指先が固まり、ピクリと力がこもる。

ゆっくりと指を動かす。深く浅く。水を呼ぶ行為。指を増やしてゆく。
そして、僕は指を抜き、身体を離し、座るとゴムをつけた。

美里さんが閉じていた目を開ける。

「…おいで」

彼女は身体を起こすと、おずおずと僕に近づいて膝に跨った。

「あぁ…あっ…んっ」

僕の腕の中で、横を向いて少し切なげな顔。
耳元で喘ぐ彼女に触発されて僕の身体が熱くなっていく。

彼女の細い指が僕を捉えて自らの中に取り込んでゆく。密着していく。
挿入の最中の彼女は恥ずかしいのか、僕と目を合わそうとはしない。

僕は身体を捩らせながら喘ぐ、たおやかな彼女を見つめる。


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