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あべ☆ちほ
【少年/少女 恋愛小説】

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あべ☆ちほ-3

「僕にはいい人に聞こえるけど…」

「きっと、いい人なんだよ。ただ私の好き嫌いが激しいだけで。酢豚のパイナップルもボディービルダーもパパの再婚相手もみーんな許せないんだもんなぁ」

「なにをされたってわけでもないのに?」

「そ。なにをされたってわけでもないのに。……君は?」

「なにが?」

「パパを殺してやるって思ってるんでしょう?」

「いや、僕が殺すまでもなく死んじゃったからね。僕のパパは」

千穂は途端に傷ついた表情して、

「こういう時って、謝った方がいい?」

千穂は主人の機嫌を伺う仔犬みたいな視線を向けてくる。

なんか、そういう視線で見られると背筋がゾクゾクする。

手酷く虐めてやりたくなる。

「千穂が謝りたいと思ったんなら謝ればいいよ。好きなようにすればいいんだ。千穂の人生だもの」

けど結局放置プレイにした。

伏し目のまま、叱られた子犬みたいに千穂は続ける。

「……その。どうして死んじゃったの、って聞いてもいい?」

「うん。インフルエンザ。ポチにうつされたんだ」

「犬に?」

「豚」

「ぶたっ!?」

「そ。豚のインフルエンザは人にもうつるんだよ。千穂も気をつけて」

「……ありえなー」

そんな会話があった。











ちなみに父にはなんの恨みもない。真面目で実直な良き父だった。

言葉のあや、というか、親父を恨むオトコノコってのを気取ってみたかったというか。

とにかく、恨んでないので安らかに眠れ。父よ。


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