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生徒会へようこそ
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生徒会へようこそ【MISSION'1'自己紹介を円滑に遂行せよ!】-2

「やぁーん、キミちゃん!優ちゃんが冷たーい」

「えっ!?そ、そんなこと」

「小鞠、香住に近付きすぎだ。くっ付いて話する癖直せよ」

「え〜つまんないじゃん」

楽しんでたの!?見た目通りの小悪魔ですか!?

「貴様っ!」

今度は何!?
目を開けると同時に僕の襟首が掴まれた。
い、息が…。

「た、宝さ…苦、し」

何か物凄い形相で僕を睨んでるんですけど。

「さっきから聞いていれば貴様はなんだ?優秀な先輩方を前にそんな態度を取って!もう少しシャキッとせんかぁ!」

「ご、ごめん」

怒られた。しかも、またもや貴様呼ばわり。

「キャッハハハ、優秀だってーっ。まぁ、あたしはともかくキミちゃんは2年生で一番頭良いからね、間違いじゃないよね」

へーやっ…
ぱりそうなんだ。
あれ、一瞬意識が飛んだ気がするよ?

「まぁな…」

「そうでしたか!尊敬いたします!」

そこで僕はやっと解放された。
僕はネクタイを直しながら宝さんを見る。
尊敬ねぇー。
そう言う宝さんも1年で一番のくせに。
入学式での新入生代表は宝さんだった。あれって噂じゃ、入試の点数が一番良い人らしいし。
…ん?何で僕『入学式』って言葉に引っかかるんだろう。

「小鞠もな、優秀だぞ。2・3年生の男のアドレス、全員分知ってるんだ。情報収集得意だもんな」

「うんっ」

「へ、へー。そうなんですか…」

男の、か。でも何か分かる気がする。

「じゃーん♪」

公彦先輩の隣で小鞠先輩が楽しそうに笑っていた。その手はブレザーの両ポケットに突っ込まれ、そこからケータイを一台ずつ取り出した。

「見て見て!このピンクが2年生、白が3年生。ほんで、このゴールドが…」

そこで少し言葉を切ってカバンを漁り、もう一つケータイを取り出して、先の二台と並べて置いた。
傷一つない新品だ。


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