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生徒会へようこそ
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生徒会へようこそ【MISSION'1'自己紹介を円滑に遂行せよ!】-1

晴れて僕は生徒会の一員となり、停学は回避された。

「やーやー、めでてぇなぁ。ではでは、早速自己紹介とでもいこうかね、みなさん」

衝撃的な面接を終えると、僕たちは並んで座らされた。
そして、僕の向かい側に座るなんか凄い風貌の先輩的な人がガッハッハと笑った。

「最初はお前からだ」

その人に指を差された男の人がコクリと頷く。

「俺は早坂 公彦。2年2組だ」

公彦先輩か…。この人が怖い声の人。
黒縁の眼鏡を掛けて、頭良さそう。
低い落ち着いた声色が見た目と合ってる。

「よろしくな」

「あ、はい、よろ…」

「ぃよろしくお願いしますっ!」

うぉっ!びっくりしたぁ…。
隣で急に宝さんが立ち上がるもんだから、途中で言葉を切ってしまった。
宝さんは目をキラキラさせながら、公彦先輩に握手を求めていた。

「え、あ、あぁ…」

公彦先輩が微妙な表情でそれに応じる。
うん、まぁそうなりますよね。
慣れるまではね、大変だと思いますよ。
宝さんが椅子に座り直したのを見届けると、あの人がまた指差した。

「はい、次はお前!」

「はーい!」

そして、あの甘ったるい声の持ち主と思われる女の子が手を挙げた…けど…。

「花間 小鞠でーっす♪」

この人、何か…エロい。
いや、大人っぽい訳じゃないんだけど、ていうかどっちかというと子供っぽい。
けど何だろう。
エロいっす。
仕方ないだろ!?僕だって思春期真っ盛りの健全な男なんだから!

「2年5組でーす。よろしくぅ♪」

「よろしくお願いしますっ!」

「わー、あたしとも握手するのぉ!?キャーッ、嬉しーいっ!」

僕はボーッと小鞠先輩と宝さんが握手しているのを見つめた。
トップオブ生徒とトップオブ女子が握手してる…。

「優ちゃーん、どしたの?ぼーっとして」

いきなり小鞠先輩が目の前に現れた。
ちっ、近い…。
小鞠先輩は、机に身を乗り上げて小首を傾げている。
あの、その、胸元が…。
てかボタン開けすぎじゃない?
ああ、見ちゃダメだ…あ、唇が…。
プルプルしてる…ぽったりして…ぅああ!
ダメダメ!あ、向こうの方に足が…!綺麗なふくらはぎ…はっ!
僕は煩悩の塊か!どこに目をやればいいんだぁぁ!!

「優ちゃぁん?」

「ひ、あ、よっ、よろしく…です」

結果、僕は目をつむることにした。
熱い、体が熱いっす…。
僕、この人に近付いたら溶けるかもしれない、蒸発して。


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