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『卒業』
【ノンフィクション その他小説】

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『卒業』-1

3年前の4月、新しい生活が始まった。
家の近くは嫌だから、電車で1時間かかる高校に決めた。
福祉科のある学校に行きたくて、この学校にした。

駅から学校まで、徒歩20分の学校。
隣の専門学校・大きな病院、斜め前の学校・運転免許試験場。
周りはそんな感じだから、朝は慌ただしい雰囲気だった。
学校までには長い大きな坂があって、結構辛い。

そんな学校。

学校としては看護・福祉を学ぶ場だから、女子率が高い。

スポーツ大会では、女子同士の争い。
だから、正直怖かった。

私は福祉科に所属した。

毎日、普通教科より専門教科の方が楽しかった。

1年は福祉の基礎、介護の基礎を学んだ。

学ぶ中で、
『私は福祉に向いてないのではないか?』
と感じた事もあった。
何度も校内実習では失敗して、周りに迷惑をたくさんかけた。
でも、辞めたくはなかった。
辞めたら、この高校を受けて落ちた人に申し訳なかったから。

2年、初めての施設実習。
怖い・不安・辛い、どれをとっても負の連鎖が続いた。

実習日が近付くに連れ、お風呂で泣いた。

実習中も泣いた。
ちゃんと出来ない日が続いたから。

でも最終日、担当した方から励ましの言葉を頂いた。

嬉しかった、また泣いた。

3年は、国家試験の介護福祉士に挑戦した。

希望者だけが、介護福祉士に挑戦出来る。

だから挑戦した。

結果はまだ出ない、

でも試験の為に、夏休みも冬休みもなくて。
挑戦しない人達より、1時間多く勉強したり…。

辛かった。

けどその分、団結力が高まった。

3年は本当に楽しかった。

そんな3年間を過ごした校舎。
普通にはない、実習棟。
ベット・車椅子・杖・枕・シーツ・ホルマリン漬けの胎児・ポータブルトイレ・点字制作器・人形などがあった。

たくさんお世話になりました。

たくさん学びました。

友に勉強した仲間、ありがとう。
喧嘩別れした人もいた。
けれどアナタのおかげで、今の私がいます。
本当にありがとうございました。
夢を語り合い、実習では支え合い、遠足・修学旅行で語り合い、笑い合い、喧嘩したり…

本当にありがとうございました!

勉強を教えてくれた先生。
福祉について何にも分からなかった私を、育て上げてくれてありがとうございました。
先生を見習って、私も根気強くなりたいと思います。
弱音を吐いても、最後まで聞いてくれた先生を尊敬しています。
本当にありがとうございました。


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