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社婢 −やしろのめやっこ−
【鬼畜 官能小説】

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社婢 −やしろのめやっこ−-1

<社婢 −やしろのめやっこ−>
「婢御捧之儀 −めやっこおんささげのぎ−」

 薄暗い神殿の中、二人の屈強な男が太い檜柱を担いでゆらりゆらりと進んでくる。
 目を凝らすと、その柱には白く柔らかな物体が吊り下げられている。その物体は男たちの歩みに任せ、軽やかに弾んで見えた。
 神前の太い和蝋燭の炎に照らされ、その物体の正体が露わになった。
 それは女体である。揺れる炎の中、柔らかな質感を湛えた青白い肢体は屠殺される畜生の如く怯えていた。
 「ドーン ドーン」
 荒々しく太い太鼓の音が響き渡ると、男たちは歩みを止め、柱を降ろしつつ女体を凍てつく床の上に置いた。
 心底に響き渡る程の太鼓の音が徐々に早まる中、いつの間にか現れた浅黄色の装束を帯びた小柄な男たちが女を祭壇の上に引きずり上げ、結わえられた両手足を器用に解きながら、横たわった磔台に載せる。
 「ウグーゥ…フーッ」
 女体は微かな抵抗を試みるも、四人の神官に抑制される肉体は淡々と手際よく台に取り付けられていく。
 神官たちが冷静に作業を終えると神殿に向かい一礼をなす。
 「ドドドドド、ドドンー」
 荒々しい鼓動の如く打ち鳴らされていた太鼓はその一礼と共に静寂した。
 「おおーっ」
 隅まで冷えた空気を切り裂くように、甲高く透き通った敬蹕(けいひつ)の声が社の中をこだました。
 機械的な衣擦れの音と共に金色の束帯を帯びた大神官が神前にスゴスゴと進み出ると共に檜柱を担いできた男たちが純白の衣を脱ぎ去り、一糸乱れぬ凶暴な裸体を剥き出しにした。
 神前に捧げられた女体は口には猿轡をはめられ、荒々しい獣の咆哮を発しながら、駄々をこねる子供のようにイヤイヤと頭を振り乱している。寒さと興奮の中、天に向かって硬直する乳首は時折ピクンピクンと揺動していた。柔らかな白き太股は痛々しいほど拡げられ、会陰の柔肉は裂けんばかりに緊張している。その中心にある陰唇がまさに異様であった。
 陰核の包皮は全てなく、赤黒く充血した陰核が丸々露わになっている。また、普通の婦女子にあるべき陰唇がほとんど無く、その場所には定規で引いたような一直線の筋があり、肛門に近い数センチの部分、尿道口の付近のみ開放していた。その哀れなる性器は間抜けなほどにポカンと真ん丸に口を開け、哀れというより滑稽であった。
 「畏くも敬いし数多の神々に申し奉るぅ…」
 大神官は神前に向かって祝詞を上げ始める。その間、か細い神官たちも、野太い益荒男たちも一応に平伏し、微動だにしない。動きを見せるのは祝詞に合わせて前後に揺れる大神官と時折微かに揺れる和蝋燭の炎、そして、ビクンビクンと機械的な振動を見せる生贄だけであった。
 長い祝詞が終わると、大神官始め皆が広間の脇に掃け、儀式の支度を始める。
 儀式とは、「婢御捧之儀 −めやっこおんささげのぎ−」
 身の卑しい女を神々の慰み物として捧げ、神々がその女体を以って目合い(まぐわい)、時に女体を嬲り廻すことによって、世の平穏を願う儀式である。
 四人の神官はグラグラと湯が煮え立った釜を神前に据え、傍らには訳の分からない道具を並べた。荒法師どもは傍らで茶碗酒を呷り、嬌声を上げる。大神官は金色の束帯を脱ぎ捨て、下帯一丁で釜の脇に座る。
 「おんばさら…」
 大神官は呪文の如き発声を始めると、釜の脇にある榊の枝を煮え立つ湯に浸け、振り上げた瞬間、気合と共に女体の間抜けな陰部に振り降ろした。
 「オグウゥゥ」
 婢(めやっこ)は嗚咽とも咆哮とも取れない音を上げながら、背中をグンと仰け反らせて反応した。大神官は何度も何度も祓いの神湯を牝の中心に浴びせかけ、生贄の陰部を刺激した。
 「おおーっ」
 再びの敬蹕の声の下、荒法師が生贄の前に進み出る。
 一人は生贄の頭上、もう一人は真っ赤に爛れた股間の前である。


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