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『Summer Night's Dream』
【青春 恋愛小説】

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『Summer Night's Dream』その5-2

「日向」


「はい」


一通り話した後、例の写真を見ていた水嶋が顔を上げた。


「一つ聞いていいか?」


こくん、と頷く。


「この写真はお前が撮ったのか?」


「ええ、そうです」


「……これ一枚か?」


「…ああ、あと三日前に撮ったのが一枚入ってるはずです。僕が写ってるのが」


そうか、と呟いて水嶋はデジカメのボタンを押していった。


「部長はどう思います?」


件の光が写った写真を指し、陽介は言った。


「どうって、何がだ?」


「つまりこれが、本物かどうかってことですよ」


「俺に分かるわけないだろう、そんなこと」


と水嶋は言った。


「誤解のないように言っておくが、俺はホラーやUFOが好きなただの一般人だ。はっきり言って霊感はゼロだ。俺に聞くくらいなら近所の坊さんの所にでも行った方がいくらかましだぞ」


「じゃあ、そうします」


「まあ、待て」


腰を上げかけた陽介を手で制して、いつになく神妙な顔色になって水嶋は言った。


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