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寒い夜の拾い物…
【OL/お姉さん 官能小説】

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寒い夜の拾い物… 第二章-7

 とりあえず美樹の上手い対応にホッとして何気なく何か飲みに行くフリをして居間に行くと夏美は
「あら健司、ありがとうね、美樹にお風呂の事とか教えてくれて、私すっかり寝ちゃってさあ」
と言った。
 するとその後ろから美樹が
「うふっ、今日は色々ありがとう、健司君」
と言い夏美から見えない事をいいことにウィンクして、さらに投げキスまでしてきた。
(色々って、ヤバいよ美樹さん、なんか意味深な感じに聞こえるよ、しかも投げキスまでしちゃって)
 そう思い戸惑っていると夏美は美樹の方に振り返ると
「へっ?何、色々って」
と不思議そうに聞いた。
 美樹は慌てて
「えっ?だ、だからお風呂の場所とかタオル借りたりとか、…後、昼間話し相手になってくれたりとか…ほら色々でしょ」
と誤魔化すと夏美は納得したように
「ふぅん、そうだね、健司今日はご苦労様」
と言った。
 健司はハハッと笑いながら
(もう、美樹さん危ないなぁ、姉ちゃんにバレたら洒落にならないぞ)
 そう思って美樹を見ると今度はテヘッと舌を出して自分の頭を叩いていた。
 健司は冷蔵庫に向かいながら
(やっぱり美樹さん可愛い、あんな人と俺やっちゃったんだよな、それにこれからも…) そう思うと自然に頬が緩んでしまった。



 その後も美樹は何度か家に遊びに来た。
 そして徐々に健司とも仲良くなるのを夏美にアピールしていた。
 多分もし外で二人でいる所を夏美に見られても上手く誤魔化せる為だろうと健司は思った。
 それからも健司と美樹は連絡を取り合い何度もホテルなどで会った。
 さすがに美樹のお腹が膨らみ出してからは会えなかったが…。



 …そして美樹は無事出産し可愛い女の子が生まれた。


 それから少し経ったある日、夏美は健司の部屋に来て
「ねぇ、今日美樹から電話があってさ、赤ちゃん見に来いって言うから明日病院行くんだけど、あんたも誘ってくれって言うから良かったら一緒に行く?」
と聞いてきた。
(えっ、美樹さん何で俺まで、でもまあ最近仲良くなったフリしてるし、姉ちゃんも別に何とも思って無いみたいだし、まあいいか、それに美樹さんの赤ちゃんちょっと見てみたいし…)
 健司はそう思い
「明日?あぁ、特に用事は無いから行ってもいいよ」
と答え一緒に行くことにした。
(赤ちゃん、俺に似てたらちょっと怖いな、女の子は父親に似るっていうし…)
 そんな事を考えながら次の日、夏美と二人で美樹の所に行った。
 美樹は元気な笑顔で二人を迎えてくれたが夏美は少し心配そうな顔で
「美樹、帝王切開だって言ってたけど、切った所痛く無いの?」
と聞くと美樹は
「うん、もう大分よくなったよ、もう平気」
と元気に答えた。
 そんな会話の後、夏美が赤ちゃんに夢中になっている隙に美樹は健司に手招きして呼び、健司の耳元で
「ごめんね、健司君」
と突然謝ってきた。
 何の事か判らず健司が驚いていると美樹は
「もう生でエッチ出来ないね、でも帝王切開だからアソコは緩くなって無いから安心して」
と夏美がすぐ側にいるのにニンマリと笑いながら言ってきた。
 健司がなんて答えていいか判らず戸惑っていると夏美は振り返り
「ん?何二人でヒソヒソ喋ってるのよ?」
と聞いてきた。
 健司が焦って何も答えられずにいると美樹は
「うふふっ、健司君たら私に似て凄く可愛い赤ちゃんだって、ホント健司君ってお世辞上手いんだから」
と平然とした顔でそう言って微笑んだ。
 健司は
「…いやぁ、お世辞なんかじゃないですよ」
と話しを合わせながら
(美樹さん凄いな、あんなに平然と天使のような顔で…何か美樹さんの事、少し怖くなってきた…)
と思い美樹の顔を見るとやっぱり天使のような顔でウィンクをしてきた。


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