投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

『Summer Night's Dream』
【青春 恋愛小説】

『Summer Night's Dream』の最初へ 『Summer Night's Dream』 25 『Summer Night's Dream』 27 『Summer Night's Dream』の最後へ

『Summer Night's Dream』その4-5

「今日はどこに行ってきたんだ?」


「学校。じいちゃんは?」


「パチンコだ」


忌々しげにそう呟く。
何だ、また負けたのか。
親父と一緒ではないと言うことは、どうやら一人で帰ってきたらしい。


「もう止めなよ、向いてないんだよ、きっと」


「遊びの範疇は越えとらんから心配するな。お前こそ夜遅くに出歩くのは感心せんぞ」


「こっちは遊びじゃないんだ。部活なんだよ」


と陽介は言い返した。


「部活って……あの訳の分からん怪しいクラブか?いったい何をやっとるんだ?」


「……………」


今度は言い返せなかった。
というか、陽介達のやってることを話しても、この人は半分も理解できないと思う。
ただ心配してくれてるのは分かっていたから、何も話さないのは申し訳ないと思った。


「ねえ、じいちゃん……」


「ん、何だ?」


「じいちゃんは、死ぬ前にやり残したい事ってある?」


そんなことを聞いた途端……じいちゃんは口をポッカリと開けたまま、


「バカヤロウ!縁起でもないこと言うな!」


って言って頭を小突いてきた。
いてぇ。


「全く……何てこと言いやがる、このガキ」


じいちゃんが怒るのも無理はなかった。
七十を超える人に向かって言うことではない。
ただ、亀の甲より年の功と言うのなら、何か良いヒントが聞き出せるかもしれないという、淡い期待のような物があった。


「……ゴメンナサイ」


「さっきの部活に、それが関係あるのか?」


「まあ、そうかな……」


陽介が頷くと、じいちゃんは改めて首を捻りだした。
どうやら、真面目に考えてくれるらしい。


『Summer Night's Dream』の最初へ 『Summer Night's Dream』 25 『Summer Night's Dream』 27 『Summer Night's Dream』の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前