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僕はHな管理人
【コメディ 官能小説】

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続・僕はHな管理人-2

―――ピンポーン!!



あっ…ウワサをすれば、誰か訪ねてきたみたい。

さっ―――今日もお仕事お仕事!



………



『こんにちは。301号室の柏原 唯です』

「あっ、柏原さん。こんにちは!」



柏原 唯さんは、駅前の洋菓子屋さん“プチ・アンジェ”でケーキの販売のお仕事をしている。

年令は確か…25才。
僕より3つ年上のお姉さん。

時々、僕が用事ついでに店の前を通りかかると、メイド風の黒のミニワンピースに、フリルが付いた白のエプロン姿の唯さんを見掛ける。

いつも微笑みを絶やすことなく、テキパキと接客をしている。

そして、僕がそっと手を振ると、それに気付いた唯さんは、ニッコリと更なる微笑みを返してくれる。

運がよければ(?)見ることができる、唯さんのスラッと伸びた足が妙に色っぽくて、そんな時、僕の瞳は唯さんの足に釘づけになる。

唯さんは、キリッとした切れ長の瞳に、スッとキレイに通った鼻筋が印象的な、まさに“クールビューティー”の呼び名がふさわしい人。

いつも背筋をピンッと伸ばした美しい立ち姿が、知性と品格さえ感じさせる。

正直、僕にとって唯さんは、ここ「メゾン桜木」の住人女性達の中でも、甲乙付けがたい憧れの存在の1人だ―――

だから、その唯さんの訪問とあって、僕の心臓はこの時、“太鼓の達人”にはまっている子供のごとく、激しい連打を繰り返し、制御不能な状態に陥っていた!



『実は私…管理人さんに相談があるの…』

「僕に相談ですか?」



僕は口から飛び出しそうな心臓を一旦飲み込むと、努めて平静にそう言った。

管理人室の小窓から、中の僕を覗き込んでいた唯さんに、僕はジェスチャーで管理人室の中にあるソファーを指差し、頷いた彼女を中へと招き入れた。

その瞬間…フワッとどこからともなく、バニラクリームの甘い香りが漂った。

テーブルの向かいのソファーに座った唯さんは、言い出しにくそうに、口籠もりながらこう言った。


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