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恋人に捧げる舞子の物語
【SM 官能小説】

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恋人に捧げる舞子の物語(煌星編)(その1)-4

「ああっ…」

あなたは白い咽喉を艶めかしくのけぞらせ、苦しげに顔を捩る。


「気がつきましたか…谷 舞子さん…」

男は、あなたの乱れた髪を掻き上げ、ぐったりとしたあなたの頬を厭らしく撫でる。あなたは
声をあげようとするが言葉にならない擦れた嗚咽になる。


「ボクの罠に、うまくかかりましたね…」

どこか身震いのするような女のような撫で声だった。
髪の長いその痩せた男は、写真とはまったく別の男だったのだ…。
男は三十歳くらいだろうか…窪んだ小さく卑猥な目、黒ずんだ歯茎、そして細く突き出すような
顎…生白い顔をしたその男は黒いシャツと紺色のジャージ姿だったが、何よりも色素のない脂肪
が固形化したような肌が、異様なほど幼虫の皮膚に酷似していた。


 …どうして…なぜなの…


あなたは、そのとき初めて自分が罠にはめられたことに気がついたのだった。

男はあなたの首筋をなぞるように指を這わせ、白い乳房を包み込む淡いベージュのブラジャー
に触れる。


「ボクが思ったとおり、いい体をしている…」

「そのオッパイの谷間やお尻の形なんて、涎が出そうですよ…それにそのベージュのガーターと
ストッキングに包まれた太腿が何とも色っぽい…」


男は掌でゆっくりとあなたの括れた腰から臍の窪みをなぞり、薄いベールのようなショーツに包
まれた恥丘に触れる。そしてショーツの上からその渦巻く陰毛の気配を弄ぶように撫でる。


「あなたはすべてを剥ぎ取られ、ボクの奴隷になるのです…その心のわだかまりさえ削ぎ落とし
てあげますよ…」


床には、男がすでに用意したブリキの洗面器の中にたっぷりとクリーム状の泡が盛られていた。
その男の言葉に、あなたはこれから行われようとしていることに気がつくと、地肌の毛穴から
冷や汗がじわりと滲み出すようだった。
そして男が手にしたのは剃毛用の鋭い光沢を放つ剃刀だった。その鋭利な刃先に、何かぞっと
するような閃光が脳裏を走り、体内の血が逆流するようなおぞましさに背筋がしだいに硬直して
いくのをあなたは感じていた。


「怖がることはありません…ボクの奴隷となるための剃毛の儀式ですよ…」


 …いや…いやよ…やめて…


男は手にした鈍く光る剃刀をゆっくりとあなたの白いうなじから腋下に這わせる。そしてその
ブラジャーの表面を剃刀の腹を押しつけるようになぞり上げていく。


「どうです…こうやって剃刀でなぞられると感じるでしょう…」

そして手にした剃刀をブラジャーの谷間にゆっくりとあてる。


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