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……タイッ!?
【学園物 官能小説】

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……タイッ!? 第四話「暴きタイッ!?」-55

「あん、私まだ、お風呂……いいの?」
「うん……だって、先輩の匂い……嫌いじゃないし……」
「どんな匂い?」
「んー女の子の匂い」
「あはは、君、上手く逃げるのね」

 からかいの言葉に顔を上げる紀夫。それこそ心外とばかりに早口で捲し立てる。

「だって本当に……本当に、甘くてふわっとして……すごく、好きな匂いなんだ……
俺……」
「すごく好きな匂い? 今日初めてってわけじゃないよね、その言い方だとさ……」

 言葉のアヤを取りたがる彼女はしてやったりとしたり顔。一方の間抜けな男優は越
しまわりのタオルの結び目を解き、出番に緊張している主役の登場を求める。

「うわあ……きみのどろどろ……」

 つい昨日出したばかりとはいえ若気のなんとやら。膨らむ期待に比例するかのよう
にもたげる鎌首からはカウパー腺液が零れ、タオルに糸を引いている。

「ふーん……、ねえ、舐めてあげよっか? 私フェラは得意だよ?」

 笑顔を浮かべて立ち上がろうとする久恵を制す腕。それは先ほどの戒めより強く、
それに呼応する息は異常に荒かった。

「ちょ、紀夫……君?」
「久恵先輩……、そんなの、しなくて……いいです……」
「何焦ってんの? もう、童貞じゃないんだし、もう少し楽しもうよ……だからあ」

 薄い胸板を押す力はきっと彼女の精一杯。けれど踏ん張る力も、抗う力も稚拙なキ
スで萎えている。

「先輩、処女?」
「な……」

 お尻を退き、なんとか同じ目線に立つも言葉が続かない。

「先輩処女なんだ……」
「べ、別に……そんなこと……」
「先輩……」
「わ……」

 久恵の首に腕が回り、そのまま露な鎖骨へとキス。唇を触れさせるだけの簡易な、
それでいて焦らすように彼女の気持ちを突く犬歯。

「ん、いいじゃない……、別にさ……」
「だと思った……」
「分かる?」
「んーん、ただ、なんとなく、そう思えて……」
「そっか……分かるんだ……」

 相変わらず天を突くそれは、彼女の下腹部に触れていた。安物のシャツは丈があっ
ていないらしく、背筋のよじれによっておへそが見え、その窪みに注がれる卑猥な
水。

「君のさっきから……」
「そうしてるんです……」

 腹筋を動かすよりも楽と、鎌首を上下させること数回、久恵の下腹部にとろりと垂
れる。

「やだよ。おへそって身体の中と繋がってるんだよ?」

 指で掬い取った液を見つめ、面白そうに伸ばしたりする。


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