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……タイッ!?
【学園物 官能小説】

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……タイッ!? 第四話「暴きタイッ!?」-54

「先輩、キス、下手ですね……」
「……なによ……私じゃ不満ってわけ? 君のここ、硬くなってるくせに……」

 腰に巻いたバスタオルをぐいと持ち上げられ、素直に反応していた逸物にやんわり
とした脱力感が訪れる。

「今のはほんのお遊びのキスだよ。これからが本番。だから、あ・せ・ら・な・い…
…」

 そういって唇を近づける久恵のそれは……やはり震えていた。

「先輩……」
「ん? え? きゃあ!」

 紀夫は彼女を強く抱きしめるとそのままベッドに倒れこみ、両の手首を捻り上げ、
膝の辺りに跨るようにして覆いかぶさる。

「ちょっと、君、そういう乱暴なプレイが好きなの? まって、やめてよ。ね、そん
なに焦らないの……」
「久恵先輩……先輩、酸っぱい匂いしますね……」

 くんくんと鼻を鳴らしながら顔を彼女の腋の下に近づける。ノースリーブのシャツ
から覗き見えるそれは彼女なりのフェロモンを香らせて彼を誘惑する。

「そ、ういうこ……と、言わない……ん! の……」
「いい匂い……かも、なんか……舐めたくなった……」
「ちょっと、そんなとこ……舐めたら……汚いし、里美ちゃんに言うわよ!」
「先輩……無理してるでしょ……」
「無理って何よ! 私は無理なんかしてない!」
「でも……へろっ!」
「ん!」

 ねじ上げられた腕がくいっと引かれ、紀夫のつむじの辺りに肘ウチを繰り出す。

「あ、ごめん」
「んーん、しょうがないです。先輩、気持ち良かったみたいだし……」
「そんなこと……ないもん」
「ありますよ……だって……ほら……ぺろ、ちゅ!」

 舌先と腹で舐めるように脇の舌を責めつつ、徐々に横へとずれていく。

「ん、あ、やだ、もう、オッパイ……しちゃうの?」
「先輩のオッパイ、小さなオッパイ見たいな……」

 充分いじめた右の脇は開放と腕を離し、代わりにシャツを捲りあげる。

「君、人が気にしてるのに……」

 小ぶりな丘を隠したいと身を捩る彼女の恥じらいを紀夫は許さない。丁度胸元にキ
スをしたあと、舌の腹で這い、唾液の筋を作った。

「んぅ……、くはぁ……はぁ……はっ……あぁ……」

 腕を戒める男の手にはそれほど力が入っていない。なのにされるがままにしている
のは、与えられる刺激を彼女が求めているのか、それとも力を抜かれているのか…
…。

「はぅ……ん、んちゅ、はちゅ、れろ……れろれろれろ……」

 右手の戒めを解くと、久恵の両腕はピクリと跳ねてベッドを泳ぐ。ベッドの端の
シーツを掴み、皺を伸ばしては渦を作っていた。


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