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天使のすむ場所〜小さな恋が、今〜
【理想の恋愛 恋愛小説】

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天使のすむ場所〜最後のドライブ〜-8

「えみ…っと、っく…あーちゃんはっ…仲良くするから…パパ、行ってらっ…っく…しゃい…。」



泣きじゃくりながらも、子供たちは精一杯最後のお別れをした。私は、こんな日が来ることを子供たちに隠すことはしなかった。直人が、それを望んでいたから。そう思っていたから、隠すことなく子供たちに話し、そしてパパへのお別れの言葉を考えておこうねと…話していた。



「直人、聞こえた?もう、安心していいよ。二人は大丈夫。…私も大丈夫だから。ね、パパ。ゆっくり休んでください。」



私は笑顔でそう伝えた。すると、意識のないはずの直人の口が微かに動いた。



「え?なに?」



酸素の音がうるさくて、聞こえない。直人の口に耳を極力近づけて…聞き取った、最後の言葉。私は、微笑んで「私もだよ。」と囁いた。



「みか、愛してる―――――。」



――――――― 結局、直人は自分の命でさえも自分で決めた。秋空に上る直人の煙を見上げながら、私は笑顔で思う。



ねぇ、直人。まだ当分先の話だけど、私が天国にいったら迎えにきてくれるかな?いつものワゴンで、「海いこうぜ。」って言いながら、「天国に海あるのかな?」なぁんてつっこんじゃうけど。(笑)



その日を楽しみに、私はこれから生きていきます。直人、ずっとずっと…愛してるよ。    end


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