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「大人遊戯」
【その他 官能小説】

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「大人遊戯」-2

「蛍・・。次はいつ会える?」
セーラー服を着た少女の前に立ち、額に口付けると数枚の紙幣を彼女の胸ポケットに入れてやる。1度のデートに5万。これが最初に約束した数字だが、ついつい物を買ってやったりチップをつけてやったりする。女房がどこで使ったとうるさいが気にしてなどいられない。蛍が喜ぶのなら構うもんか。
「んー・・・。来月の初めかな?試験とかあるし。」
ポケットの感触に極上の笑みを浮べる少女は、少し考えてそう返事した。後3週間ほどか・・。59円バーガーでやり過ごせば何とかなるな・・。頭の中で残りの所持金をめまぐるしく計算する。少女とのデートのために昼食を抜いたことなど1度や2度ではない。
「わかった。じゃあまた例によって携帯に連絡をくれるね?」
「もちろんよ。」
にっこり微笑んで頷く少女に軽くキスをすると、催促の電話がけたたましく部屋に響いた。
「じゃあまた来月な。」
制服を着た少女と外で別れるわけにはいかない。健一は名残惜しげに言うと、少女を部屋の外に見送った。

「あ、チカ?うん。あたし。今ねー。渋谷。そーそ。今終わったとこぉ。出てこない?トイレで着替えるしさぁ。んー。もしかしたらその間に一稼ぎしてるかも知んないけどぉ。」
くす、とグロスの剥げた唇が悪戯に笑みを作る。
「じゃあ、ついたら電話してね?うん。ばいばーい。」
くすくす・・。笑みを漏らすと少女は再び唇に無色のグロスを塗る。指はすでに次の番号をプッシュして。
「あ、悟ぅ?うん。蛍ー。ちょっと時間が空いたの。塾にいく前だからほんとにちょっとなんだけど・・。どうかな?」
ほどなくして電話を切るとくすりと小悪魔の笑みを形作る。少女は、日が暮れた街の雑踏の中を歩き出した・・。

数分後、少女の姿は公園の一角にあった。人目を忍ぶように公園のトイレの影でスカートを捲り上げ、ショーツを膝まで下ろした状態で後ろから男に貫かれている。乱れたセーラー服にぐちゅぐちゅと響く淫猥な水音がそこにある行為をさらに背徳的なものに仕上げている。
「蛍・・蛍・・。好きだよ・・。」
うわごとのように繰り返す男の手はセーラー服の裾から潜り込んで胸を揉み上げている。
「ぁん・・嬉しい・・。もっと突いてぇ・・。」
足元にはシャネルの紙袋と学生かばん。腰を熱心に動かしている男はやはり蛍よりもかなり年上なように見える。
「今日は時間がないから・・・入れるだけだけど・・。く・・・今度は・・ちゃんと隅々まで舐めてあげるからな・・・。」
蛍の耳朶を噛み、熱心に囁くと、期待したように蛍の襞が蠢く。
「ぁん・・あ・・それ・・聞いただけで感じちゃう・・。」
鼻にかった甘い声。尻を突き出すように腰を動かすときちきちと根元から先端に向けてペニスが搾り取るように締め付けられた。
「ほ・・蛍・・・。ダメだよ・・出ちまう・・。」
男が情けない声を上げるのに男からは見えない口元が僅かに引き上げられる。
「あ・・あたしも・・いく・・きてぇ・・・さとるぅ・・・」
なのに唇から漏れるのは甘い声。さらに腰をくねらせると引き絞られるかと思うほどの締め付けが悟のペニスを襲う。
「く・・くぅ・・・」
男が熱い白濁をゴムでできた仕切りの中に吐き出すと同時に少女の背が反り返った。
「は・・はう・・・っ!」
控えめな声は抑えてもつい漏れる快楽の証を主張しているようでもあり・・。荒い息をつきながらペニスを引き抜くと、のろのろと後ろに回った手がショーツを引き上げ、白い尻を清楚なデザインのそれで包んでいく。振り返った少女はちらりと腕時計に目をやるとあ、と小さく声を上げてバタバタと荷物を取り上げる。
「ごめん。そろそろ行かなきゃ。これ、ありがと。」
シャネルの紙袋を持ち上げてにっこり笑う少女に悟は慌てて腕を掴む。
「待って、蛍。次は・・。」
「ごめんね。電話する。」
言葉を遮るように答えた少女が走りかけてまた振り返る。一瞬甘い期待を抱いた男の耳に甘えたような少女の声が響いた。
「ねえ・・遅れたからタクシー使いたいんだけど・・・。」


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