背徳の時間〔とき〕③ 後編-10
「いや――っ、いたい。和気さんやめて。」
痛みの為に足を閉じようとする真由花の膝を、和気の太い腕が押さえ、強引に割り開いた。
そして、右手で真由花の細い腰骨を押さえると、通常の潤いの真由花の内部に、左手の一番太く長い指を、ズブズブと奥まで沈めてしまった。
「ああ――っ。いたい…やめて―――っ。」
余りの痛みと怖さに、真由花の心搏数は上がり、動悸が激しくなった。
真由花は布団の上へ上へと、腰をにじりあげ逃げた。
しかし真由花の動きに合わせ、和気もせり上がるため、ついに真由花の頭が布団から落ちた。
ずり上がった時に偶然枕が真由花の腰の下に入り込み、和気の指が最も奥の窪みへと沈められる形となってしまった。
真由花の奥深くにねじ込まれた指は、やがてクネクネと内部の軟らかい壁をまさぐりはじめた。
怖いほどにうごめくその指は、時々真由花を疼かせる場所に当たり、「くぅ…。」と熱い息が洩れるようになった。
やがてじんわりと真由花の内部に湿り気が生まれ、和気の指の動きは、真由花の中で痛みから快感へと、スイッチが切り替わっていく。
「はぁん…ふぅ。」
真由花の口からは、甘えた声が洩れ出した。
このまま快感の波を味わわせて貰える…と、安心した真由花だった。
しかし、それはもう１本の和気の指によって裏切られることとなる。
和気はあろうことか、右手の親指の腹に、真由花の愛液をまぶすと、ヌルついた尻の穴のひだに沿わせ、クルクルと撫で回し始めた。