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ふつう
【青春 恋愛小説】

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ふつう-第二話-6

「お疲れーっす。終わったよーっ」

「おっ、お疲れ。あれ?制服?」

「あ、うん。学校から直で来てるからねー」

「へぇー。あ、パツ子も何か頼んだら?」

「そうだなぁー…じゃあちょっと頼んでくるね」



改めてこの場で他のスタッフさんを呼ぶなんて何となく照れるからね…。



「ウィルキンソン?」

「そうっ。私これ好きなんだーっ」

「へぇー。意外。パツ子って学校でいつもミルクティーじゃん」

「おっ、今意外って言った?なんか鷹丸くんに言われると嬉しいなー」

「なんで?」

「だっていっつも私ばっかり鷹丸くんに意外がってるからさ、たまには鷹丸くんにも私の意外な一面を見せたいわけなんすよ」

「ふーん。あ、パツ子タバコの煙とか大丈夫?」

「いつもこの店でまみれてるから大丈夫だよ。気にしないでー」

「や、パツ子学校の制服だし」

「…あーっ!」

「…良くないよな」

「…まぁ帰ってから消臭するんで、大丈夫っしょ」

「いいの?出ても構わないけど?」

「ううん、気にしないで。ありがとね」



そこから鷹丸くんのショップの話とか(引っ越したことで寧ろ前より近くなったらしい…)、学校の話とか、30分くらい喋って帰ることに。



「いいよ、出さなくて。付き合ってもらったし」



奢られちまった…。
さっきの気遣いといい、紳士だなぁ…。


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