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fantasy ability
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reality ability‐第12話‐“真実”の敵、‥‥ナイトメア・アビス──‐-8

「大丈夫ですか?」

織音は不安な表情で聞くが、

「‥私の事‥ならいい。‥早く、‥皇希の後を‥追うんだ。‥彼にファイナリティ‥アクトを‥使わせていけない。」

唖紅笥の口調に余裕が出てきた。皇希の魔法陣が激しく光り輝き、唖紅笥を包み込むように光の粒が貼り付いた。‥どうやら回復させているらしい。

「‥“あれ”はどんなに‥強き者でも‥自らの生命力を力に変換‥させているからだ。‥流石に皇希‥といえど‥無理だ。‥私‥はもう少し‥休ませてもらうよ。」

唖紅笥はそう言うと目を瞑り、寝息を少し鳴らせていた。皇希の魔法陣が発動しているのでこのままでも大丈夫だろう。
織音は唖紅笥を寝かせ立ち上がった。その表情は今までの比にならない程の真剣さが込められていた。織音は扉から出ていく。

《‥‥それでいい。今は無理でも君が“あの者”も言う通りなら2人は最強のコンビなのだから。》

唖紅笥はそんな風に思っていた。織音を行かせるための演技だったが、次はちゃんと寝た。





そんなこんなで神魔 唖紅笥は解放された。それよりも“ナイトメア・アビス”。正体を知っていた皇希が戦う“真実(ほんとう)”の敵。
実力はかなりあると思われる。一時といえど皇希相手に優勢だったから。だが、詳細は解らなかった。
次回、遂に明かせる“真実”‥!“過去”に一体、何が!?そして、‥‥!?





続く


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