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……タイッ!?
【学園物 官能小説】

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……タイッ!? 第一話「守ってあげタイッ!?」-15

「うふふ……ねえ、これじゃあさ、追試じゃない?」
「うん」
「まだできるよね?」
「うん、お願いします」
「はい、それじゃあセックスのお勉強を始めようね?」
 理恵は腰を上げ、ヌルリとした感触を彼に押し付けながら身体を離す。
 無様な白い濁り汁を湛える膜を脱がせベンチに投げ捨てる。代わりにもう一つ包みを取り出し、彼の逸物に滑らせる。
「ん、ん? あれ? んぅ、上手くいかないわね……。ねえ、動かないでよ?」
「うん」
「あん、もう、動いちゃダメだってば!」
「ゴメン」
 先ほどから微動だにしない彼なのに、何故か手間取る理恵。原因は射精をしたばかりで青臭い匂いを放つそれの熱気に中てられたせい。
「ん、あれ? もう、動くから……よし、できた……っと」
 本当は理恵もセックスに慣れていない。ゴムに手間取る様子と小声の告白を聞けば紀夫にもそれが伝わってしまう。
「ありがと、理恵さん」
 お互い一杯一杯だと知ると変な余裕が生まれてしまう。
「んもう、今笑ったでしょ?」
 その緊張のほころびが口元を緩ませたらしく、理恵は目ざとく指摘する。
「そんなこと無いよ」
「ぜったい笑ってた!」
 口元を歪ませ頬を張る彼女は幼い可愛らしさが残る。
「だとしたらそれは嬉しいからだよ。だって理恵さんとこんなことできてさ……」
 けれど下の口はヌルヌルと卑猥な汁を垂らし、男を奮い立たせる。
「もう、調子いいんだから!」
 そういうと理恵は腰を上げ、自ら彼の逸物を咥え始める。
「ん、ぬくくぅ……」
「あ、ひぅうん……んはぁ……」
 下を向く二人は目を瞑り、訪れる圧迫感と相手の鼓動に身をゆだねる。
 二度目の結合は先ほどより滑らかで、ぎちゅると不快な音を立てて重なり合った。
「なんか、不思議……すごく安心するの」
「そう? 僕はすごく焦っちゃう」
「なんで?」
「だって、理恵さんのこと……」
「もう! そのだれだれのこととか言うのやめなよ。君の悪い癖だよ? もう少し自分のこと楽しみなよ?」
「でも……」
「でもじゃないでしょ? ハイ! それでいいの」
 鼻の頭をちょんと弾かれると涙が出る。
「はい……」
「あ、だけど、あたしのこと、気持ちよくさせてくれなきゃやだよ?」
 思い出したように言う彼女はついでに腰を動かしてネチャネチャ音を立てる。
「ん、うん……。理恵さんのこと、気持ちよくさせた……いっ!」
 射精後の亀頭は痛みを持っているがそれでも甘い締め付けを感じて我慢汁を出してしまう。
「ほらまたー!」
 気付かないうちにまた「〜のこと」。紀夫は小さく「ゴメンなさい……」と呟く。
「んーん、いいよ。君はあたしのためにしてよ。そうしてよ。信じさせてよ……」
「うん。がんばるよ……り……がんばるよ」
 また言いそうになったの「クセ」を飲み込むも、理恵は気付いていない。
「君は怖くないでしょ? 嘘つかないでね? お願いよ?」
 何か思い出すように遠い視線を向け、念じるように言う彼女。
「うん。僕理恵さんの力にもなるから、だから信じてよ」
 安請け合いと思いつつ胸を張ってしまうも、薄い胸板は理恵の手が遊ぶ度に震えてしまう。
「うふふ。そんなんじゃ彼女できないよ?」
「やっぱり……たくましいほうがいいの?」
 互いの二の腕を見比べても同じ程度、やや白い分だけ紀夫のほうがひ弱に見える。


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