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鎮魂
【SM 官能小説】

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鎮魂(その3)-7

 …罪と戯れたあの人のペ○ス…


私は胸の鼓動を押さえながら、もうひとりの私の顔に視線を移す…あの人だ…その拷問台の私の
瞳の中が溶けるように澱み、あの人の暗い影を滲ませた瞳に変わり、水銀色に輝き出す。


 …やっ…やめてくれ… それは、あの人の声だった。


私はそのペ○スの雁首の溝にゆっくりと刃物の尖った先を這わせ、その柔らかい亀頭にゆっくり
と刃物を押しあてた。あのとき、私自身の陰部にあてられたあのナイフのように…
拷問台の上のもうひとりの私の体の中に潜むあの人自身が悶えるように、そのペ○スは悩ましく
蛇のようにくねる。



 …ゆっ、赦してくれ…


やがてその肉棒が刃物に反応し、芋虫のように撥ねる…そして徐々に堅さを増し、頭をもたげて
くるのだった。肉棒の先がその鋭利な刃物で押しつけられることで、その肉を大きく膨らませて
いた。
私はその濡れた亀頭に少しずつ刃をたて刺激を与えると、ペ○スはその快感にびくっとしたよう
に小刻みに震える。そしてゆっくりと鋭い刃物の先端がペ○スの肉を少しずつ削ぎ始めた…。



 …ううっ…


その裂かれたペ○スから迸るように滴り始めたのは、私が呑み干したあの精液だった…もうひと
りの私の顔の皮膚が熔け出し、あの人の顔に変容し始める…。





どれくらいの間、私は眠っていたのだろうか…。私はホテルのベッドにいた。淡いランプの灯り
が風に揺れているようだった。
私はベッドから離れると窓の外を眺める。空は厚い雲におおわれ、海は霧のような雨に包まれて
いた。

 

 私は、あれからどうしたのだろうか…



魔女という罵声を浴びながら、腰に薄い布を纏っただけの姿であの僧院の中庭に引きずり出され、
火刑柱に引き上げられ、鎖で縛りつけられた私の裸体…。
薪束が私の足元に積まれ、何人もの修道士たちが、私の火刑柱のまわりを囲い始めていた。私の
うなだれた首と乳房を縛りつけた鎖が、肌に深く喰い込んでいた。

そして火が放たれたあのとき…男たちは歓声をあげた。炎は一気に燃え上がることはない。じり
じりと少しずつ私の肉を焦がすことによって苦痛を長時間与えるのだ。足の爪を焼き、臑の産毛
を焦がし始める。白い太腿が炎に包まれ、腰布が焼け落ち、淫毛がじりじりと焼け爛れる…


男たちの罵声…私を魔女だと罵りながら、火がついたたいまつの先で私の陰部を捏ねるのだった。
燃えさかる焔の中で、私の爛れた陰部の肉片が燦爛と輝き、強い風の中で乱舞し、残骸となって
蒼い地中海のエメラルド色の波飛沫の中に散っていく。



 そのとき私は気を失ったのだった。


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