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クリスマスの幻惑 
【ホラー 官能小説】

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クリスマスの幻惑 -3

「やめて、夢だか何だか判らないけど、それ以上はやめて」



詩織は声に出さずに手の持ち主に頼み込んだ。するとやはり夢だったのだろう。(少なくとも詩織はそう信じた)手が太ももの内側、ショーツの寸前で止まり膝まで戻っていった。そして膝を掴みぐいっと力を込めて一気に脚を両側に開いた。

詩織は再び声にならない悲鳴をあげた。膝をなんとか閉じようとしたが、体が言う事をきかない。夢の男はかまわずにそのまま詩織に覆い被さった。犯される夢なんだ。
これはただの犯される夢なんだ。詩織は頭の中で何度も繰り返し、それを信じようとした。



「あぁ。詩織」男は吐息のように詩織の耳元で呟いた。熱い息が詩織のうなじにかかり、詩織の首筋に鳥肌がぷつぷつ立った。

「去年、お前を見ていたんだよ。お前が自分で可愛がっているところを、空の上から、窓の外から。可愛い、可愛そうな詩織。美味しそうなお前を食べたくてね、急いで飛んできたんだ」

そう言うと男はそのままうなじの皮膚に燃えるような熱い唇を押し付けた。

詩織は恐怖と唇の感触に震える息を吐いた。私は夢で犯されようとしている。夢の中でもとびきり恐ろしい現実味のある夢。金縛りがとけて目が覚めた後もしばらく震えは止まらないだろう。それにこの下腹部の疼きも。とはいえ所詮これは夢なのだ。昼過ぎにはすっかり忘れ去ってしまう夢。それにしても、この男のリアルな感触。恐ろしいがそれと同時に甘く切ない。でもこれは夢なのだ。怖がる事は無い。夢なのだから……



 もう少し楽しんでもいいかもしれない。ちょうど空を飛ぶ夢を楽しむように。素敵なスイーツを楽しむ夢のように。これはサンタさんが淋しい独り者の女性に送った気持ちのいいプレゼント。

そんな詩織の心を読んだかのように男は詩織の震える唇に自分の唇を重ね、しっかりと押し付けた。柔らかく乾いた暖かい唇の向こうに固い歯を感じた。詩織は固く唇を閉じた。だが男は唇で押し広げ、舌を絡めた。ほんのひととき詩織は抵抗してみたが、すぐに降伏した。男は舌を絡め、軽く噛み、詩織はそれに応えた。そして更に唇を求めたが、男の唇はそれをかわし、あごを這い、うなじからのどのくぼみに押し付けた。気が付くとパジャマの前がはだけ、剥き出しの乳房が柔らかく丸く盛り上がっていた。

「ああ、詩織。なんてお前は可愛いんだろう」男の唇は淡い色の乳輪をすべるようになぞり、そのまま乳首を弄んだ。詩織はひゅっと息を吸い込み、息を止めた。男は舌で乳首を転がし、吸い上げた。詩織はうめいた。気が付くと金縛りが解けていたが、動くと男が消えてしまいそうで詩織は動けなかった。どうかそのまま……ここで終わってしまったら気が変になってしまう……詩織は声に出さずに呟いた。男の手は膝を開かせたまま腹を撫で、掌で固く閉じている詩織を包み込み、指がショーツの上から割れ目をゆっくりなぞった。詩織には男の指が熱いのか、男がなぞっている部分が熱いのか知る余地は無かった。男は尻を両手で包み込み、そのまま一気にショーツを引き下げ闇の中に放り投げた。ぐっしょり濡れた詩織の中に指を根元まで差し込み、指に絡んだ水飴のような液をすくいあげ詩織の一番敏感なところに塗りつけ、指の腹で擦り上げた。詩織の腰が跳ね上がった。狩られた兎のように詩織の足は男の指の動きに合わせて痙攣し、口を開け、声にならないまま肺の空気を全て吐き出した。男の愛撫は乾いた砂漠でやっとたどり着いたオアシスの水を飲む男のように貪欲だった。
詩織の敏感な部分がサーモンピンクに光り大きく膨れた。男の熱い唇が触れるとそこに火が灯り、詩織は足を突っぱねて腰を浮かせて耐えようとした。膨れ上がったところに舌を押し付けられ円を描くように舐められ吸われて詩織は歯を食いしばり歯の間から息を吐いた。サーモンピンクはいよいよ赤味を増して男は甘噛みしながら腕を伸ばし、乳首を人差し指と親指でグリグリと捏ねた。


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