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バッドブースター
【学園物 官能小説】

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バッドブースターU〜姉とメイドと心の浮気〜-6

「で、これはどういう状況なんだ?」
 藍と綾子の邂逅から二日。
 授業も終わり、特にこれといった予定もなかったので、佑助は恋人と余暇を過ごすことにした。
 昨日、一言も口を聞いてくれなかった藍が、てのひらを返したかのようにあっさりと二つ返事で了承したのも不可解(とはいってもありがたい)なのに、さらに理解できないのは――
 うだるような夏の日、冷房をかけてはいても、直射日光がまともに入ってくるため、どことなく暑い佑助の部屋。
 少年と少女。二人だけの空間。
 少女は、メイドだった。
「なんでって……こういうの好きでしょ? ご主人様♪」
 ぱちりとウインク。
 佑助の心拍が、リズミカルで大きなものになる。
「いや、すごく好きだけど――」
「どうですか? 似合ってますか?」
 すでにメイドになりきっている藍。佑助としても、悪い気はしない。
「うん、似合ってる」
「ホント!? よかっぁ! あ、じゃなくって、えっと……」
 わざわざなりきらなくてもいいのに……と佑助は思う。
「でも、なんで急に?」
「んー、やっぱり、怒ってるだけじゃ何の意味もないと思いまして、どうせなら、ご主人様の好みに合わせてみようかと」
 佑助は思わずグッときてしまった。
 藍の体に手を回し、ぎゅっと抱き締める。
「あっ、ご主人様……」
「……今日は、その口調のままするのか?」
「お嫌なら、やめますが?」
 佑助は茶目っ気混じりの言葉に苦笑する。
「意地悪なメイドさんだな」
「ふふ……」
 藍もつられて微笑む。二人は数秒間見つめ合い、そして
『ん……』
 唇を重ねた。その味を確かめるかの如く。
 その触れ合いは、唇だけのものから、舌先をちろちろとあわせるものへ、さらにはその舌を絡め合い、互いの口内を犯す程へと、徐々に激しくなっていく。
 藍は佑助の首にしがみついていて、唇をなかなか離そうとしない。
「んっ……むぅ……」
「ふぁ……」
 さすがに苦しくなってきたので離す。
 一息ついた佑助は、さあこれからと言わんばかりに、藍の黒ワンピースの中に手を滑り込ませようとする。
 その手は、藍に押し留められた。
「あの……今日は、私に御奉仕させて下さい……」
 なんて言ってくるものだから、佑助としては手を引っ込めざるを得ない。
 藍は佑助の前でひざまづく。フリルのついたカチューシャをつけた頭が、ジーンズの隆起する一点と正対する。
「失礼いたします……」
 カチャカチャと音を立ててベルトが外され、ジーとファスナーが降ろされる。
 トランクスから引っ張り出された男根は、すでに大きく反り返っていた。
「わっ、もうこんなになってます……」
 手で軽くしごき上げながら言う。頬を紅潮させつつも、視線は一物から逸れることはない。
「それで……」
 どういたしましょうか、と訪ねてる。なんとも可愛らしい。
「じゃあ、口で……」
「はい、承りました。……んっ」
 少し躊躇するが、すぐに藍は亀頭を口につける。
「うっ……」
 佑助はその感触にうめきが漏れる。
 フェラチオという行為に際しては、二人はあまり経験がない。というより、佑助が交合中に何かを命令することがほとんどないだけだが。
「ん……はぁ……」
 上から下へ、右から左へ。
 舌ど丹念に舐め上げられると、背筋にゾクゾクと快電流が走ってゆく。
 頭に飾りをつけ、服装を変え、言葉遣いが異なるだけであるのに、目の前でまるでそれが義務であるかの如く奉仕を続ける姿に、普通の少女が本当にメイドであるかのような錯覚を感じる。
「はむっ、……ちゅ、くちゅ……」
 藍は舌を使うだけでなく、口に雄の器官を咥え込んでの上下運動を始めた。
 ずっ、と口の奥まで引き入れ、ずるり、と引き出す。
口全体を使った刺激に対し、佑助は歯を食いしばって耐えている。
 藍もまた、好きな男の性器を舐めること、それに佑助が感じていることに強い興奮を覚えているようで、太股に蜜が漏れていた。
「んっ、んん……」
 片手で股間をまさぐりつつも、口淫のペースをゆるめることはしない。
 腰を軽くふりつつ、フェラチオを続ける藍に対し、佑助は最初の爆発の接近を間近に視ていた。
 藍の髪を優しく撫でながら、限界を告げると、
「ん……んっ……ん!」
 じゅっ、じゅぷ……
 藍はそれに答えず、口の運動をさらに激しくする。
「ちょっ……口に出しちゃうよ? いいの?」
「んーー……」
 どうやらいいらしい。佑助は我慢するのをやめた。
「だ、出すよ!」
――ドクンッ!――
 びゅ!びゅるるるる!
 二日ぶりに爆ぜた大量の白濁は、全て藍の口へと注ぎこまれていった。
 藍は、少し顔を上げ、懸命にそれを呑みこむ。
「ん……はぁ」
 佑助を下から見上げるその顔は、熱に浮かされたかのようになっていた。瞳には劣情を湛え、湿った股間は女臭をかもしだしている。


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