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……タイッ!?
【学園物 官能小説】

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……タイッ!? プロローグ「覗いてみタイッ!?」-2

**――**

 ――溯ること、数日。

 桜蘭高校は私立高校。
 以前は女子校であったが、生徒数の減少から一昨年共学に変わった。
 紀夫のクラスも男女比四対一で女子の方が多く、数に圧倒された男子は皆草食系を装い、教室の隅にいた。
 いつしか女子は数の優越をはき違え、男子を軽く見るようになっていた。
 例えば体育の着替えでは更衣室を使うこともなく男子を廊下に放り出したり、部活動でも日が浅く実績の無い男子部には部室のロッカーすらない。
 つまり、女尊男卑が行われていたのだ。
 しかし、思春期を生きる彼等にも性徴は訪れる。
 教室には校則違反の香水が漂うも、どこか柑橘類を思わせる酸味のある香りが混じっている。化学物質ではない、自然なフェロモンを放つ対象はそこかしこにいるのだ。男子がそれを感じていたとして、なんら不思議も無かった。

 そして……、

 四月の始め、グラウンドでは部活動に励む生徒が縦横無尽に走り回っていた。
 香山里美もその一人。彼女は陸上部所属しており、放課後はトレーニングに精を出していた。
 ちょっぴりきつめのつり目と、生意気そうに突き出した唇、とんがった鼻から見て取れるが、彼女はどちらかというと肉食系女子といえる性格だった。
 今年、二年になる彼女だが、いくら練習をしても記録の伸びず、悩んでいた。
 原因はフォームにある? 身長の伸び、骨格と体格の変化に伴い、自分にあわせてカスタマイズする必要があるが、アドバイスできる存在がいない。
 指導者の力量、知識不足? 顧問の本職は家庭科の先生。若いというだけで運動部の顧問を任されているが、知識はインターネットで調べた程度しかない。
 努力不足? 一日の練習量は多くても逆効果。常に余力を残すことを心がけている。
 どれも当てはまる……が、もしかしたら、別にあるのかもしれない。
 例えば、胸。
 最近張り出した胸は、中学の頃Aカップのブラすら必要なかったのに、今ではDカップでも少しきつい。走る度にプルプルと揺れるのがみっともなく、かといってスポーツブラをすると締められるようで息苦しい。
 例えば、お尻。
 意識せずとも大きくなるお尻は丸く桃のようで、男好きする形だと自覚している。
部員に携帯カメラでフォーム撮影を頼んだが、その子は冗談半分に小気味良く揺れるお尻ばかり追っていた。
 そのあとその子を締め上げておいたが、男子の視線を意識するようにもなっていた。
 ――あーあ、なんかやなの……。
 男子部員の視線を短パンからもれる脚とお尻、おそらく汗を吸って透けているであろう、ユニフォームに感じながら、彼女はため息をつく。
 数週間前までなら男子にも強気に出られた。しかし、最近は少々勝手が違う。
 理由は部室使用。
 男子部員を追い出して着替える女子陸上部の面々は、戸締りを男子部員に任せて帰るのが通常だ。ただ、ある日部室に忘れ物をした里美が戻ると、そこでは信じたくない光景が展開されていた。
 男子部員数名が女子部員の着替えに顔を埋め、荒い息を吐きながら勃起した逸物をビニールのようなもので包みながら扱いていた。
 自慰行為。
 それぐらいは知っていた。ただ、まさか男子部員が女子に隠れてそんなことをしているとは予想していなかった。
 男子は弱い。草食系。都合の良い存在。雑務担当。その程度の意識だったから……。
 その日は気付かれないように帰ったが、次の日忘れていたスパッツを見ると、股間の辺りがカピカピと固まっていた。
 それ以降、部室に私物を置くことをやめた。
 顧問に相談すべきだろう。平山先生は素人ながらも部活には必ず顔を出し、雑務をこなしてくれる。証拠もあるのだし、常態化しても今後のために良くない。同級生や後輩を守る必要があるのだし、ここは勇気を出すべき。
 里美はそう決心した。


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