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coloraffair〜みんなの気持ち〜
【二次創作 恋愛小説】

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coloraffair〜みんなの気持ち〜9-1

2日目はグループ行動をすることにした。僕はミドリとアカと組み、シロとムラサキとピンクで組んだ。3泊4日という長い期間なので、こうしたメンバーを変えて行動しないと間延びしてしまうというムラサキの提案だ。
僕たちはとりあえずぶらぶらと街を見てまわることにした。知らない街なので新鮮でなかなか楽しかった。
「ミドリはムラサキ狙いなわけだろ?」
「………そうね」
昼食をとっているときアカがそんなことを持ち出した。素直に認めたミドリに僕は驚いた。
「そうだよな」
アカがいやに明るく言った。
「じゃちょっとトイレ」
アカがそう言って席を立った。
「素直になることも大切よね」
いきなりミドリが口を開いた。
「あなたたちから学んだわ。他にもいろいろ。1年以上長く生きてるのに、あなたたちにはたくさん学ばせてもらってるわ」
「そうなんだ。おれもなかなか楽しいよ」
「特にシロよね。あの子はなんだか不思議だわ」
「うん、おれも初対面からそんな気がしてた」
「クロもなかなかだけどね」
「え!?そうか?」
「うん。あなたたち2人には特に助けてもらってるわ。なんていうか……雰囲気っていうのかな?上手く言えないんだけど」
僕は予想外のことを言われて驚いた。
―ミドリにはそんなふうに見えてるのか―
「そんなあなたも悩んでるようね」
「え?」
「元カノでしょ」
アカにも気付かれなかったのにミドリは見抜いていた。
「ほら、あたしも似たような感じで悩んでるし。なんとなくわかるのよ」
僕は黙っていた。
「あたしが言うんだから説得力十分だと思うけど、後悔しないようにね。これだけね、とにかく。先のことなんか考えるな!とか言われるけど、そんなの無理よ、やっぱり。先のことを十分考えてから動くことね」ミドリの話は僕の深いところまで入っていった。

アカが帰って来てからレストランを出てシロたちと合流した。

「じゃいよいよね」
この街には大きな遊園地がありそこの招待状を僕が貰っていた。母さんが職場で貰ったそうだ。
「あ!?」
「どうした、クロ」
「チケット…………」
「をどうした!?」
「ホテルに………」
「おい!ったく………ダッシュで行ってこい!」
ホテルまではけっこうな距離があった。しかし僕のミスなので文句を言わずダッシュで行った。

―馬鹿だなぁ、おれ。なんかおかしいな……―
15分程で着いた。急いでロビーに入ろうとして目を疑った。
―なんで…………―
「あ、やっと来た………」美衣菜は小さな声で言った。笑ってはいるが、顔がひきつっている。
「ぐ、偶然だな……」
僕も上手く笑えていたかわからなかった。
「あの………待ってたの、昨日海で見かけて。ホテルがここってわかったの」
「あ、そうなんだ……」
―なんで今更……―
「あのね……真夏が楽しそうにしてて嬉しかった。こんなこと言うの変だけど別れてちゃんとやっていけるか正直しんぱ」
「調子に乗ってじゃねぇよ!なんだよ、それ!」
美衣菜の顔が暗くなる。
「………悪かったよ………怒鳴って………」
「ううん、当然だよ。でもね失って気付いたの、真夏の大切さを………。だからね…………」


「遅かったじゃない!1時間も損したのよ!わかってる?」
「あぁ、悪かった……」
「もう、早くいきましょ」「クロ………」
シロはさっきとは全然違うクロが心配だった。


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