投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

振り向けお前っ!
【その他 恋愛小説】

振り向けお前っ!の最初へ 振り向けお前っ! 113 振り向けお前っ! 115 振り向けお前っ!の最後へ

振り向けお前っ!11話〜旅行 最後 夏の夜前篇〜-2

「・・・・・・」

「・・・・」

お互いがお互いに口を開きにくかった。

片方は昨日のことで、愛華への想いをどっちの方向でもいいからすっきりさせることに。

片方はそんな現場を見てしまい、悠太の想いを知ってしまったことに。

と、そこに。

「おー悠太、愛華さんおはよう。」

静寂を破って進一が部屋から出てくる。

「おう。」

「おはようございます。」

「まだ2人だけか?」

「そうだよ。」

そう言うと進一は悠太の近くに寄ってくる。

「なぁ、お前昨日どこ行ってたんだよ。」

そしてそう聞いてくる。

「ぶっ。な、お前気づいてっ――」

「ああ、ちょうどトイレ行こうとしたらお前がどっか行こうとしてた。」

「散歩、ただ寝れなくてな。」

「ああ、なんとなくわかった、一緒にいる奴が川谷だからなぁ・・・。」

変な同情をされた。

しかし、話を合わせるために頷いておいた。

それ以降話は無く3人無言のまま時間が過ぎていく。

が、全員が大体起きてくる頃になっても3人以外に部屋から出てくるものはなく。

「おかしいな、何で皆出てこないんだ?」

「ああ、春本は、起きてたけどな。」

「阿佐美さんも、ここまで起きてこないのはおかしいんじゃないでしょうか?」

3人で何かあったのかと心配そうになる

輝たちがいる部屋の中。

「薫さん?」

輝がなぜ薫の名前を呼んだのか。

薫が苦しそうな息使いをしていた。

「ごめん、ちょっとだけ失礼するよ。」

そして、明は薫の額に手を当てる。

・・・・熱かった。

「っ――熱い」

輝たちが出てこない理由は薫の異変に気づいたから。


振り向けお前っ!の最初へ 振り向けお前っ! 113 振り向けお前っ! 115 振り向けお前っ!の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前