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フニと僕の成長記
【家族 その他小説】

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フニと僕の成長記4-3

僕は服を脱いで、フニと一緒にお風呂場へ入ります。冷えきった体が温かさを求めています。
湯船には湯気を立ててたっぷりのお湯が張られていました。
そこにダラリとしたフニの前足をチョンと付けてみます。

『ひっ!?』

弾かれたようにフニが首を上げ空中でイヌカキをしました。

『しぬ!しぬ!』

必死です。無我夢中でイヌカキをしています。
これでもかというぐらい空中を掻いています。
フニにとったら水中なのか空中なのか分からなくなっているのでしょう。
半狂乱気味です。
フニ選手、すっごいチキン野郎です。
それが面白くて何回か繰り返して遊んだ後、そろそろ寒さが限界に達したのでお湯に浸かることにしました。
フニをだっこしたままゆっくり浸かっていきます。冷えた足の指先がジンジンとして温かさが染み渡っていくようでした。
ほっとしている僕とは裏腹に、フニはほぼ鬱状態です。
僕の肩にギュッと爪を立てます。
正直痛いのですが、この痛みもそろそろ無くなることを僕は知っています。

『フーン、フーン…』

僅かに鳴くフニの頭をそっと撫でます。

「怖くない怖くない。ほら、気持ち良いよ。ね?」

何度も何度も撫でてると、フニの力が抜けてゆき、僕の肩に顎を乗せました。
呼吸も落ち着いて来て、僕に体重を預けるようになります。

「フニぃ。お風呂も白鳥も怖くないんだよ?」

スースーと寝息らしきものが聞こえてきます。
この犬はホントにいつでもどんな状況でも寝れるんだな、と改めて思いました。
次に目を覚ました時、フニは慌てふためくのです。
自分がお湯に浸かってる状況に驚愕します。
フニはおバカだからこの気持ち良さを忘れちゃいます。
びっくりするほどのビビり犬ですけど、まぁ、そこもフニの良いところだと思います。…たぶん。


●おわり●


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