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密心
【ファンタジー 官能小説】

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密心〜みそかごころ〜-2

「初回、で、あり…んす。みそか、といいんす」

話すことも滅多にないためか声も掠れ、なれない廓詞にくらくらとしながらなんとか受け答えをする


「みそかと申すか…楽になれ。そうかたいとこちらも手をこまねく」

綻ぶように笑うその方は触れがたいほど綺麗だった

綺麗だなんて牡丹姐さん以外に思ったことはないのに

「いいんで、ありんすか…ありがとうございんす。申し訳ありんせんが、楽に…なりんす」

頭を下げるとシャラリと揺れる簪に背筋がひりひりとした

壊れてしまわないか不安だったのだ

こんな高価なもの、壊してしまえばこの身では返せまい


顔をあげると近い位置にその方はいらっしゃった

おなごのように見目麗しく線も細やかでどこか甘い風貌なのに、時たま感じる鋭利な視線や伸びた背筋に広い肩は男の方なのだと思った

「みそか…そなたは働き者なのだな」


ふと気づけばささくれだった指先を触れられていた

姐さん方にあわてて清められても隠せなかったささくれ


醜い、醜い私の手を綺麗たまらぬ手が触れるのに酷く羞恥した


「そのようなこと…ありんせん」

「―――醜いだけの手にございんす」

そう呟いた瞬間、指先に口づけられた

「みそか」

指に、息が、かかる…

「醜くなどない」

「そなたは醜くなどない」

熱をだしたのかと思った
それほどまでに体が熱くてたまらなかった

口づけられた指先から沸騰したように血が身体中を沸く


花びらをひとひら一枚千切るように、脱がされる着物にすら頓着する間のないほどただ体が熱かった

乳を吸われ握られ、思わず「痛い」とこぼすと、驚くほど熱いものがねっとりと這った

自身の体以上に熱いものがあったのかとみれば舌で舐められていた

「こそ、つばい…」

交わりとはこのようなものなのかと思いながら腰から這い上がるようなくすぐったさに身を捩ると、笑われた


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