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未完成恋愛シンドローム
【同性愛♂ 官能小説】

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未完成恋愛シンドローム - 目覚め --4

「・・・なんで?」
「伊吹ちゃんが休んでた間、小太郎くんも休んでたから」
・・・・・。
「は?」
「今、随分間があったけど」
「そこか、問題は」
「にゃはは」
―っていうか・・・。
なにやってんだあいつ?
オレが休んでた間・・・3日?
3日も休んだ?コタローが?
「・・まぁ、あいつこそズル休みかもな」
「ひどっ」
ボソッと言ったのが聞こえたのか、和葉が反応する。
「ヒドないわ。不真面目を絵に書いたみたいなヤツやん」
「まね」
・・・。
「否定せぇ」
「あはは」
―というか・・・。
「もしかしたら、今日もこーへんかも知れんやん?」
むしろ、ズル休み?なら、その可能性の方が高いだろ。
「んー。一応裕士郎くんに頼んどいたから」
・・・。
「なにを?」
「叩き起こして連れてきてって」
・・・・。
「それって、ズル休み前提?」
「半分は」
「・・・・和葉ちゃん怖い」
などと言っている間に、校舎が見えて来た。
「・・・あれ?」
「ん?」
どうも、校門の近くに見覚えのあるヤツらが・・・。
「あ。小太郎くんだ」
「・・・」
なんて返そうか考えてる間に、和葉が駆け出していく。
「・・ほんまに空気読めんな、あいつ」

・・・・・。

「おはよ」
「・・おはよ」
校舎前。
敢えて素通りして行こうとしたら止められました。
「なんかイヴ、テンション低ない?」
もう1人の空気の読めない子・・ゆーし・・が、声をかけて来る。
―そりゃね。
「仮病ちゃうかったん?」
「誰がや」
下駄箱で上履きに履き替え、階段を登っていく。
―あ。
「ゆーし、カイトは?」
ゆーし達と一緒じゃなかったのか?
「え?知らんよ」
「・・・・」
「朝練とかじゃない?」
「んー・・」
・・・まぁ、その可能性もなくはないけど。
この3日間、ほとんど外どころか、部屋からもあんまり出なかったからな・・・。
「なんか用事?」
ゆーしが聞いてくる。
「別に」
実際、用事があった訳じゃないんだけど。
「ただ、朝居らんかったから気になっただけ」
「仲いいからねー、かーくんと伊吹ちゃん」
和葉が言う。
ちょっとだけ、胸が痛んだ。
決して仲が悪くはない。
少なくともオレはそう思ってる。
ただ、こないだのカイトの行動は、仲がいいからで済まされるのか?
3日前、コタローにムリヤリされてから、余計にそう思うようになった。
「・・・」
そう言えば、さっきからコタローが一言も発してない。
ゆーしと和葉がおしゃべりに華を咲かせてるだけで。
後悔、しているんだろうか―。
「ほな、また休み時間行くわー」
「じゃねー、裕士郎くん」
ゆーしの教室の前。
手を振るゆーしに、大袈裟だとは思いながらも手を振り返す。
「どうせまたすぐ逢うのに」
二つ隣のオレ達の教室に向けて歩いてる最中、ボソッと呟く。
「あはは。でも、いいじゃん、裕士郎くんらしくて」
和葉が言う。


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