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ジャム・ジャム・ジャム
【SF その他小説】

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レッド・レッド・レッド-7

「ね、頼まれごとしてくれないかなぁ?」
言って婦警が身を乗り出す。彼女の大きな双丘が揺れ、シャツの谷間が深くなった。
普通の男ならば、否が応にもそこに目が行くだろう。おまけにこの助平だ。
「た、頼まれごと?」
少しばかり裏返った声で、エイジが言った。
「そう、頼まれごと」
婦警が色っぽく言うと、エイジも思わずこくこくと頷いてしまう。
「俺に出来ることなら、何でも!」
「やった♪」
嬉しそうに婦警が手を叩いた。
「それじゃあ、ローゼンロット海賊団、捕まえてきて♪」
さらりと言う婦警にエイジが、いやエイジだけでなくダナとジャムも思わず固まる。
「え……?」
「情報が少ないって言ってたけどね、つい最近奴らが『若返りの水』を探してることが分かったのよ」
固まる三人を他所に、婦警は続ける。
「残念ながらC・ポリスは小海賊団を追うほど、暇じゃないわけ。でも、悪の芽は早いうちに摘み取っておきたいでしょ?」
「それで、アタシ達を使おうって?」
ご名答、と言わんばかりに婦警はにっこりと笑みを浮かべた。
「報酬は出るんだろうな」
リムだけではなく、C・ポリスにも利用されるはめになるとは。
エイジは先程とは打って変わった不機嫌な表情を浮かべ、婦警に問う。
もちろんと答える婦警に、エイジはずいと迫って言った。
「俺の言う報酬ってのは、婦警さんが俺と付き合っ……でッ」
言いかけたエイジの耳を、傍らのジャムが引っ張った。
「何しやがる!?」
赤くなった耳を押さえ、エイジはジャムに詰め寄った。つん、とそっぽを向くジャム。
そんな二人の様子を見ていた婦警は、くすりと笑う。
「奴らを捕まえられたら……そうね、10万Gと」
「たったそれだけ?」
「もっと出ないのォ?」
不満げな声を漏らしたのはダナとジャムだ。
慌てないでと言ったふうに、婦警が片手を上げる。
「10万Gに加えて、わたしと一日デート権でどう?」
「乗ったッ!」
婦警の言葉に、エイジが即答する。
「「ちょっと」」
ダナとジャムの声が重なった。
「あんただけ特するわけ?」
「納得行かないわァ、報酬は三等分するのがセオリーでしょッ」
二人の言葉にエイジは一瞬たじろぐも、腕を捲り上げて言った。
「俺だけお前らの倍働いてやるよ。危険なことがありゃ俺に回せ。それなら文句ないだろ?」
エイジの言葉に、ダナとジャムは顔を見合わせた。
そしてじとっと婦警に視線を移す。
「ま、まあまあ。そう怒らないで。何なら三等分しやすいように報酬も12万Gにしてあげるから」
「あらァ! なら、いいわよォ」
「「いいのかよ」」
婦警の一言でころりとダナの態度が変わり、思わずエイジとジャムが突っ込みを入れる。
ジャムはやれやれとこめかみを押さえた。
(全く、男共は単純なんだから。海賊団を捕えるなんて、危険なミッションに決まってるじゃない。あたしなんか思いっきり後頭部を殴られ――)
ジャムはふと、その時のことを思い出す。
(……よくも、思いっきりあたしの頭を殴ってくれたわよね……)
沸々と煮える、怒りと悔しさ。
彼女はがたりと立ち上がると、拳を震わせながら声を上げた。
「あいつ、一発殴ってやるんだから!!」


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