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僕とあたしの夏の事件慕?
【幼馴染 官能小説】

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僕とあたしの夏の事件慕? 第一話 「お金持ちは色々タイヘン!」-8

「真二って人に口出しさせないために遺言書を探すわけね……でもなんで別荘?」



「パパは自分に何かあった時、別荘の当主の間を調べるように言ってたの……もしかしたらパパ、遺言書を別荘に隠していたのかもしれないから、それで……」



「その当主の間は何処ですか?」



「パパの部屋だと思う、今は姉さんと真二叔父さんがいるから無理だけど……」。



 さっきの声がしたのが当主の間なのね。でも、まだ話し声が聞こえてくるし、当分無理そう。となると、今はのんびりするしかないの? そりゃ、愛美さんの紅茶は美味しいけど、そんな話を聞かされたらのんびりトランプをして時間をつぶす気にはなれないわ。



「まだ終りそうに無いけど、それまで他の場所を捜索しない? もしかしたら手がかりがあるかもしれないし」



「そうね、ここでこうしているより建設的だわ」



「決まり! それじゃレッツゴー」



 ダメ元で提案したけど上手くいった。残りの紅茶を飲み干し、あたし達は食堂を出る。


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