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14's CHOCOLATE
【コメディ 恋愛小説】

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Cure's CHOCOLATE-2

「うっ、ぐす…」

「コノ?」

「うえぇ〜ん…!」

ボーリングすらちゃんと出来ないなんてどんだけカス人間なんだ…。

「いやコノ、ここは泣くとこじゃねぇぞ。お前はこんなに面白いじゃねぇか!!ある意味、オイシイぞ」

お、面白い!?
アタシがへこんでんのに面白い!?!?オイシイって何よ!
そのグッジョブサインが、さっ更に、みっ惨めになっ…。

「うわ〜んっ!え〜ん!」

「ご、ごめんコノ!だって、ボール着地の時点でガーターだし、教えても直んないし、もうこうなったら天才的おバカだなって思って」

しかもおバカって言われたぁぁ!!

「ぅうわ〜んっ!哲希のバガァァァ!」

「激しくなった!」

「哲…希?」

「わぁ〜…ふぇ?」

綺麗な声…。
それはアタシにもちゃんと聞こえていて、泣き叫ぶのを辞めるには十分な出来事だった。声の方を見ると、女の子が口元に手を当てて立っている。
ショートヘアで綺麗な顔立ち、スラッとしてスタイルもいい。制服着てなきゃ学生だなんて分かんない。
そして、呼ばれた本人は不思議そうに呟く。

「静香」

はぁ?静香って何者だよ!
とは言えなかった。
だって哲希、アタシなんていないみたいにその子に行っちゃったんだもん。言い方変だけど、哲希の投げたボールがピンに向かっていくようなモン。
そんなんじゃ言えるわけないじゃん。
だけどその子の前で哲希は、緊張した笑顔を見せた。
アタシは見たことない。
どうしたの?とその子が首を傾げる。何でもない、哲希は苦笑いをして首を振った。
アタシの前じゃそんな顔しない。
哲希の顔を見ているうち、なんだか心がモヤモヤしてきた。
ひきつった笑顔なんて笑顔じゃない。




「今の、元カノだよ」

あの後、哲希がアタシにそう言っていた。
ような気がする。
だってアタシ、気が付いたら自分の部屋でボ〜としてた。どうやって哲希とバイバイしたかも分かんない。

「あの子が元カノ…」

ずっとずっと前、哲希に話してもらったことがあったっけ。
哲希は元カノさんに一目惚れで、大好きで、だけど急にフラれちゃって…。元カノさんだって哲希を好きだったんだよね?

どうして別れちゃったの?

元カノさんはきっと哲希を嫌いになったんじゃない。
じゃ、どうして哲希が悲しむようなことすんの?
哲希はフラれたからって嫌いにならなかった。大好きのまま、糸はプツッて切られてしまった。切られた糸はきっとまだ、哲希の中に残ってる。辛い思い出に変わってしまっているけれど。


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