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女を捨てたと言い張る乙女
【歴史物 官能小説】

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女を捨てたと言い張る乙女-2

「店の主よ。ここら辺で山賊に困ってる村があると聞くが知っておるか?」
「なんじゃい?あんさん死にに行くのかい?」

何故そうなる…。

「いやいや…幕府が張り出した山賊討伐の貼紙でな。山賊退治といったところだ」
「ほう…お前さん少々腕に自信があるとや?」
「まぁ少しは…知っておりますか?」

そうまた尋ねると店の主は山を指す。

「この先ずっと行き、山を二つ超えた所に分かれ道がある。そこを左へ進むとじばらくして小さな村が見えてくるであろう。恐らくそこのことであろうがやめておきなされ」
「何故でしょうか?」
「あそこにはちょくちょく山賊討伐のために武士が足を運んでいるのだがな…帰ってくる武士はいないのじゃよ」
「ふむ…」

噂は聞いて居たが近くの茶屋の情報って事もあって噂は本当であろう。
だがここまでの来て帰るってのも癪だ。
俺は団子とお茶を流し込み椅子の上にお代を置く。

「心配ありがとう…だが俺はそこまで弱くはないぞ」
「そうかい?まぁ気をつけなされ」

そう言うとお代をもって店の奥へと消えて行った。
俺は重い腰を持ち上げ再び歩き出そうとした。

「待たれよ!」

女武士美麗が俺に停止をかける。

「なんだ?」

美麗は横にお代を置くと置いておいた薙刀を持ってこちらに向かってきた。

「私も行こう」

研ぎ澄まされたまなざしで俺に言って来た。

「やめておけ」
「何故だ?」
「お前は女であろう?例え名の通った『山賊殺し美麗』であろうとも危険だ」

ここまで来るのに色々と噂は聞いた。
山賊の数はいままで三十人から四十人がいいとこだ。
だが今回の数は二百人を超すと言われている。
いままで俺が最大で相手した数は百ってところだろう。
美麗は女…。例え通り名で噂が流れていようと大物山賊団を倒したからじゃ消してなくめずらしい女武士がいるとゆうことであって強いとゆう噂ではない。
体力は少々あるであろうがそれは俺程ではないであろう。

「何?私が女?」
「そうだろう?」

どう見たって胸目立ってるしまんま女だ。

「私は心も体も女を捨てた身。他の女と同じにして貰いたくはない」

そうは言うが俺の目にはパーフェクトすぎるほどの女だ。
しかも美女が付く。

「確かに他の女とは違うだろうが…あんたは女だ何と言われようともだ。やめておけ今回の山はお前には荷が重い」
「お前…言わせておけば!」

そう言って俺に向かって横に薙刀を振って来た。
俺は咄嗟に刀を抜き、薙刀を刀で下に弾き足で踏み付け、美麗の首に刀を突き付ける。
一瞬の出来事に美麗は目を真ん丸くして地面に突き刺さった薙刀の先を見ていた。


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