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「demande」
【女性向け 官能小説】

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「demande」<槙惣介>-17

「…ここ、感じる部分なんですね。もう固くなってますよ?」
クスッと笑い、七香の羞恥心を煽る。

「んっ、あ…っ、ぁっ…!」
快楽がどんどん湧いてきて、腰回りが刺激されてもいないのに疼く。
弄られる度に全身がひくついたように跳ね、少しずつ声が漏れる。
その声が惣介の耳に届くと、理性の箍は歪み始め、欲が前へと押し出される。
乾いていた筈の口内は、いつの間にか唾液で満たされていて、
目の前の桃にかぶりつきたい衝動でいっぱいだった。
柔らかく白い肌に舌を這わせると、その感触と温度に驚いた七香が体を捩る。

「あっ…、やあ…っあ!!」

時々ちゅぱっ…という音を立てて舌を動かす。
固くなった突起を腫れ物のように丁寧に舐め上げたかと思うと、上下に玩んだり
潰すように押し込んだりして、その行為に溺れる。

「ん…、んんっ…!はっ、や…あぁん」

できるだけ抑えているつもりでも、刺激の波には勝てず、快楽の声は漏れゆく。
初めての快感は、泣きたくなるような…叫びたくなるような、そんな感じだった。
でも、自分の中にある見えないタンクがどんどん満ちてきて…溢れて流れた分だけ
「感じている自分」を意識させる。

「や…、そこばっかり…んっ…。あっ!」
「気持ちいいのでしょう?…可愛い声をもっと聞かせて下さい」

指の腹で突起を摩り、先端を固くした舌でもう片方の突起を攻める。

「あぁんっ!や、やめ…あ、あっ!」

七香は惣介のシャツをクッと掴んだ。
その衣の音すらいやらしく感じてしまう。

胸に纏っていた舌は彼女の唇を塞ぎ、手はそっとスカートの下へ潜らせる。
タイトな膝丈のスカートは簡単に侵入を許し、彼女の太ももは過剰な反応で惣介を迎える。

「ンぅ…っ!んーーっ!」

塞がれたままの唇からは言葉にならない「音」だけが漏れる。

「…苦しかったですか?」
「はっ、はっ…、ちが…。手…!」
「? コレですか」

内ももを舐めるように手が這っていき、七香が一番触れられたくない部分に指が到達する。

「だ、だめ!やめ…」
「…恥ずかしがっている姿はそそられますが、そうされればされるほどセーブが利かなくなりますよ」
「そ、…そんなっ…」

足をぎゅっと閉じたけれど、細身の足に惣介の手は余裕の状態だった。
熱を持ったその部分を、下着の上からすりすりと指で撫でられ、ひくんと身体を震わせる。
惣介はフッと微笑んで、空いている手を頬にあてた。

「ちゃんと濡れてますよ」
「ちがっ…!!やっ…!」

ずっと気づいてはいたが、これが一番恥ずかしくて、一番知られたくなかった。
でも、ジンジンと疼いているソコは、惣介に弄られてどんどん熱くなる。
ヒクヒクして、じわっと奥から湧いてくる「何か」の感触は、気持ちのいい証拠…。


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