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「demande」
【女性向け 官能小説】

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「demande」<槙惣介>-1

執事をレンタルできるサイト「demande」の存在を、あなたはもうご存知ですか――――





「今回も年上だって?」

何度結んでもうまくいかないネクタイにイライラしながら、
惣介は翔太朗の背後から話しかける。

「うん。年下からのご指名はここ半年くらいないよ」

「まぁ…翔より下っつったら限定されるけどな……あーっ!何度やっても曲がる!!」

要さん曰く、ネクタイは「完璧」に締めなきゃいけないらしく…
モーニングどころかスーツさえ着慣れなかった俺にとって、ネクタイは厄介な代物だ。
2年半前までは…ジーンズとパーカーしか着てなかったもんなぁ…。

「僕より年上なんだからしっかりしてよ。…ホラ、できた」

翔太朗はちっこいクセに器用だ。
俺が10分も格闘していたものを、いとも簡単に仕上げた。

「でもお前のほうが先輩♪時間ないから先行くわ。サンキュ」


バタバタと外へ出ると、少し肌寒い風が夜を招いていた。

…なーんか…天気わりーなぁ。

惣介が自分の車に向かおうとしたとき、demandeの専用車が目の前で停まった。
6人の中で一番背が高く、切れ長の目をした男の帰館だった。
秀麗で端整な顔立ちは、薄暗い中でもよく映えた。


「…これからか」

目線はこっちを向いていないのに、惣介へと話しかけられていたのは確かだった。

「ハイ。諏訪さんは…早かったんですね」
「…そうゆう希望だったからな。車、使うのか」
「あ、いえ。今日は翔太朗が使うので…俺は自分の車で…」

自分のとはいえ、要が所有しているものを分け与えてもらったものだった。

「そうか…。気をつけろよ」
「ハイ。いってきます」


…諏訪さんって…緊張する人だよなー…

背高くてモデルのような体型してるし、性格もクールでかっこいい。
噂では帝匡大を首席で卒業したほどの頭の持ち主だと聞く。

なんつーか…俺とは人種が違うってカンジだ…。


「あ、やべ」

遅刻はどんな場合も許されない。
惣介は急いで車に乗り込んだ。


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