投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

命の尊厳〜a short story〜
【サイコ その他小説】

命の尊厳〜a short story〜の最初へ 命の尊厳〜a short story〜 4 命の尊厳〜a short story〜 6 命の尊厳〜a short story〜の最後へ

命の尊厳〜a short story〜-5

「…お、おまえ達。このような…」

 側近のひとりは得意気に話す。

「現在、首のすげ換え手術の開発を急ピッチで行なっております。
 完成されれば、閣下は前以上に、精力的に公務をこなすことが出来ます」
「…お、おまえ達、気は確かか?」

 ジョンイルの問いかけに、ゲタンはニヤリと笑った。

「閣下…我が国には数百万にのぼる、思想教育が必要な不穏分子が強制収容所に入っております。奴らも閣下のために命を捧げられ、さぞ本望だと思います。
 なんと言っても、閣下は“我が国の太陽”ですから。死なれては困るんですよ」

 ジョンイルの断末魔の如き声が部屋に響き渡った。



…「命の尊厳」〜a short story〜完…


命の尊厳〜a short story〜の最初へ 命の尊厳〜a short story〜 4 命の尊厳〜a short story〜 6 命の尊厳〜a short story〜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前