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いのち短し、××せよ少女!
【学園物 官能小説】

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命令××、拒否権なし!-2

「やっべ……見て、これ。すっげー濡れてんの」
「や……」
愛液で糸を引くロータを見せつけて、南野は興奮したように上ずった声で言った。
「な、挿れたい」
「ん、来て……」
あたしは答えて、右足を上げる。急くように南野は自身のベルトを外し、あたしの膝の裏を抱えた。
身体と身体が密着して熱い南野の体温を感じると同時に、あたしの中に更に熱いものが入ってくる。
「は……あんッ!」
堪らず声を上げたあたしの口を、南野は唇で塞いだ。
「ん……はむ……んッ」
南野の突き出した舌を吸い、お互いの舌先を絡ませ、唇を食む。
唇を離すと、普段よりも幾らか余裕のない表情で南野が言った。
「声……バレる」
あたしを突き上げるリズムも、いつもより速い。
「てか、俺ヤバい」
「あッ、んッ……イキ……そ……?」
あたしだってもう限界。
散々ロータでぐちゃぐちゃにさせられて、熱いキスなんてしてたら、それだけでイッちゃう。
あたしも自ら腰を揺らし、南野と舌を絡ませて、絶頂を促した。
「イッて、南野……ッ」
「ダメ」
南野はそう言って首を横に振った。
あたしの首筋に顔を埋めて熱く吐息を吐き、ぐっと抉るようにあたしの中を突く。
「あんッ!」
「ふたつめの"命令"。俺より先にイッて」
ここで"命令"なんて、ずるい。
南野はぴったりと身体を密着させ、深くあたしを突き上げた。
「あ……んんッ、やッ、そんなに……ッ!!」


――ことの起こりは一週間前、英文法の小テスト。
百点満点中三十五点をとって、かろうじて赤点でなかったことに胸を撫で下ろすが、後ろであたしを馬鹿にする声があった。
『お前勉強してんの?』
ちなみに言っておくけど、あたしと南野のどちらの成績が上かって訊かれたなら、確実にあたしの方が上だ。
そんなあいつに馬鹿にされるのは、どうも納得がいかない。
『……南野は何点よ』
『俺? 俺三十六点ー!』
誇らしげに解答用紙を見せびらかして言うけれど、あたしより一点上なだけじゃない。
あたしは眉根を寄せて南野の答案を見やった。
『うわッ、スペルミスばっか! だから三十六点なんて半端な点数なわけ』
『文法的にはできてるってことだろ?』
にやりと笑う南野。これは悔しい。
『綴り間違いの方が恥ずかしいミスじゃない』
『うっせーな、つべこべ言わず負けを認めろ』
『そんなに勝ち負けにこだわるなら、次回の小テストで五十点以上とるんだな』
はっとあたしたちが傍らを見やると、そこには英語の暑村の姿が。
仁王立ちで立つ暑村に、あたしたちは二人してへらっとした笑いを浮かべる。
『お前たちくらいだぞ、こんな小テストで三十点台とるやつは』
げ、つまりあたしが最下位ってこと!?
『次回もそんな点数をとるなら、課題プリント出すからな』
そう言って暑村は教壇へと戻っていく。
あたしと南野は顔を見合わせて言った。
『……次、絶対あたしのが上だからね』
『へえ、賭けるか』
『いいよ、何賭ける?』
お互いに自信満々で言う。
南野はあたしの言葉に少しばかり考えた後、にっと笑みを口の端に浮かべて言った。
『命令』
『めいれい?』
『負けた方は勝った方のいうことを一日限りで何でもきく。金使うなら、2000円まで。食堂で一番高いランチってのもありだぜ』
『乗った!』
あたしは考えるまでもなくやつの話に乗った。
だって、考えてもみてよ。
いつも定期試験で学年最下位争いをしてる南野だもの。
そりゃあたしだって成績よくはないけど、ちょーっと本気出せば絶対に勝てる!


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