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いのち短し、××せよ少女!
【学園物 官能小説】

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命令××、拒否権なし!-1

賭けに負けたあたしへの、あいつからの命令は×××。
当然あたしに拒否権なんてない。
授業中のトイレ、昼休みの屋上、放課後の教室――
イケナイところでイケナイこと、分かっているのに気持ちよすぎて止められない。
それにこれは命令なんだから、仕方ないよね?


命令××、拒否権なし!


「ん……く……ッ」
駄目だ、防ぎ切れない。
熱くなっているそこを意識しないようにしていたけれど、どうにも身体は正直で。
我慢していても、声が抑えられない。震えるその手を早くそこに伸ばしたい。
けれど、今は授業中。しかも始まったばかりだ。そんなわけにもいかない。
そして、こんなあたし――東春菜(あずまはるな)の様子を、やつは後ろの席からにやにやしながら見ているに違いない。
「……んッ」
あたしが軽く身を震わせた――刹那。
がたり、と後ろで音がした。ちらりと後ろを振り向くと、あいつ――南野夏樹(みなみのなつき)が右手を高く上げていた。
「先生、東が体調悪そうなんで保健室連れて行きまーす」
その言葉に皆があたしを見やる。
(う、皆こっち見ないでよぉ……!)
心の中で、あたしは叫ぶ。
「顔真っ赤! 熱あるよ、きっと」
「保健室行ってこいよ」
皆からのそんな言葉は嬉しいけれど、出来ることなら関わらないで欲しかった。
もう一度、ちらりと後ろの南野を見やる。
「それじゃ、行ってきます!」
張り切った様子で敬礼した南野に、溜め息混じりで化学の北村は言った。
「保健室に送ったら、寄り道しないで戻れ。保健委員でもないだろう」
「あ、バレてた?」
おどけるような南野の言葉が皆の笑いを取った。
しかしあたしはそれどころじゃない。あたしにとってはこんな他愛ないやりとりさえも煩わしい。
そして、この疼きはもちろんのこと、北村の、あたしを見下すような冷たいその視線が痛い。
あたしのこの状態がバレてるんじゃないかって、心臓の音がものすごく速くなる。
「東」
どきり、と一際心臓が大きく鳴った。
北村が呆れた様子であたしを見据え、冷たい声で言う。
「今日の単元は小試験を行う。あとでプリントを取りにこい」
こくこくと頷くあたし。
早くここから出て、あたしを見やる北村や級友たちから逃げて、この疼きをどうにかしたかった。
「ほら、行くぞ」
南野があたしに声をかける。
あたしは無言で頷いて立ち上がり、心配する皆に大丈夫というふうに笑ってみせた。

そうして教室を出たあたしたちは互いに顔を見合わせた。
同時に、ある場所へ向かって歩き出す。
速度を上げて、一言も喋らずに早歩きで向かった先は――男子トイレ。
その個室に駆け込むようにして入った南野は、鍵をかけると個室の扉にあたしを押し付けて唇を貪った。
荒い息を交え、夢中で濃厚なキスを交す。
唇を離すと、懇願するようにあたしは言う。
「南野……ッ、駄目……我慢できない……!」
「我慢させるつもりなんてねぇよ」
そして無邪気に笑う。
「俺も我慢できねーって」
何度もキスをしながら、南野はあたしの身体をまさぐる。
スカートを捲り上げ、ショーツの中に手を伸ばし、あたしの中で小さく振動するロータを取り出した。


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