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マッドな彼女with俺
【コメディ 恋愛小説】

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マッドな彼女with俺3-5

「ほら、言った通り。私の勝ちね。
ルールは今のみたいに二択でお互いどっちが正解になるか分からない問題を出すこと。問題を出すのは早い者勝ち、先に思い付いた方ね。ただし、解答選択は問題出題者ではない方が先だから」

つまり自分に有利な問題を見つけて出したとしても、結局確率は二分の一ってことだな。

「でも、ただやるだけじゃつまんなくねぇか?」

「じゃあ、勝者は敗者の言うことを何でも一つ聞くのでどうかしら」

な、何でもってことは…香澄にあんなことやこんなことを……!!

「えへへへ〜」

「…駿八、とりあえず鼻血を拭きなさい」

「おわっ!」

俺のおしぼりが真っ赤になったのは言うまでもない。

「…とにかく、だらだらやるのは私嫌いだから一回勝負ね」

「おう!望むところだ」

「いくわよ。
よーい、スタート!」

掛け声と同時に辺りを…

「はい!思い付いた!!」

早ッ!!

「今入って来た女の人、彼女は煙草を吸うか吸わないか。さぁ、どっち?」

若い清楚な感じの女の人…とても煙草を吸ってるようには思えない。

「吸うと思うぜ」

だが、俺的解釈からするとだからこそああいう女の人は煙草を吸うもんなんだ。

「じゃ私は『吸わない』で」

二人して女の人の動きを窺う。

彼女は案内された席について、そして待ってましたと言わんばかりに煙草を取出して吹かし始めた。
どうやらあっさりと決まってしまったようだ。

「おしッ!俺の圧倒的勝利!!」

「くっ……私が負けるなんて…運試しと言っても屈辱だわ…」

香澄はよほど悔しかったのか下唇を噛んで唸っている。

「ふっふっふっ…さぁて、香澄さんよ。あなたには何をしてもらいましょうか?」

「…これは運試しだからそんな罰ゲームなしだわ」

「おやおや?言い出しっぺはそんなこと言える立場じゃないだろ〜?」

「うっ…」

なんか初めて香澄に勝ってるな俺。
あぁ…優越感というのはなんて気持ち良いんだろう!


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