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キライ
【学園物 恋愛小説】

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キライ B-4

とりあえずあの日以来私は女の子達に囲まれる事もなく、大迫からカノジョ解約の言葉もないまま過ごしていた。

お互い以前の喧嘩腰とは違って、涼子が言うにはそれなりに仲良しに見えるらしい。

確かに…以前と違って大迫は優しい。

自分がホントのカノジョなんじゃないかと錯覚するぐらいに。

でもあのマネージャーの事が頭を掠めて、いつ解約を告げられるかと不安な気持ちで落ち着かない。

いっそ自分から言った方がいいのかもしれない…。

もしかしたら大迫は私に言い出しにくくてズルズルしてるのかも…。

私にしてもこんな中途半端な気持ちでいるのは嫌だった。

大迫がマネージャーと付き合う事になったら、それはそれで仕方ないと受け止められるかもしれない。

例え大迫の本命がマネージャーでなかったとしても私以外である事は確定してるんだし。

ここ数日ずっと同じ事を考えていた。

これ以上考えても堂々巡りになるばかり。

もう自分からキッパリ終わらせようと今日の帰りに告げると決めた。





いつも通り校門で合流して帰路につく。

決心はしたものの、いつ切り出そうかと迷いつつ大迫の話に頷いている私。

「何かあったのか?」

うわの空の相槌を不審がる大迫の声に私の肩がビクッと震えた。

「香奈?」

私は意を決して大迫を見上げた。

「ねぇ、もう私は十分借りを返したと思うんだ」

声が震えないようにグッと拳を握りしめた。

何も言わず私を見る大迫。

ああ…涙が出そう…。

涙が零れる前に私を解放すると言って! 


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