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ルーツ
【女性向け 官能小説】

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ルーツ 0-1

ずっと、好きだった。
14の夏休みに出会って、一目でトリコになった。
18の彼は私の目にはとても大人で異星人のようでもあった。
「憧れのお兄さん」という枠の中で、私は芸能人を追っかけるファンのひとりのように
ただ ただ 恋焦がれるだけでとても幸せだった。

18の春 彼から連絡があった
どうして連絡をくれたのか、特別な理由はなかったはず。
四年ぶりの再会にもかかわらず
私の恋心は無謀にも美しく育ち続け、飛びつくように彼のもとに向かった。

家を離れ大学生活を送っていた彼が
春に帰省して、ふと、退屈しのぎに思い出したのが私だったのだろう。

「本当に、来たの?」
驚いたようにそういってから、迎え入れてくれた。
「久しぶりだね。少し感じが変わったね」
14の頃よりは大人になった私を、そのあとの会話もなく
突然彼は腰掛けていたベッドに押し倒した。

私は激しく抵抗した。
大好きな彼との ファーストキスから 必死に逃げた。
(こんなのは いや こんなのは ちがう・・・)と心で叫んだ。
だけど 男の執着と力には勝てない。
私は 大好きな彼に無理矢理 汚れた大人のキスの洗礼を受けた。

憧れてたのに ずっと ずっと 優しくて甘いキスを。

その後も彼は 求め続ける
だけど さすがにそこからは私の抵抗もさらに必死になっていて、
力ずくというわけにはいかなかった。

彼は方針を変えて、冷静になり少しずつ私の気持ちを
ほぐすように
「じゃ・・こうするだけ」とか 「わかった わかった 無理にしないから自分でこうしてみて」と指導する。

ずっと大好きな彼だから
「私」を「私」として扱ってくれるなら従いたい。
誰でもいいような欲望のはけ口はダメ。
いくら18でも いくら処女でも それくらいのプライドはあった。

大好きだけど 大好きだから
未知の部分の自分が恐くて 許せなかった。
どうしても 下着を取れなかった。
はじめてのくせに 経験もないくせに
濡れている自分が恥ずかしくて いやらしい女だと思われたくなくて
はしたない女だと嫌われるのが恐くて 
気づかれないように必死に守った。

彼は諦めて、私を求める努力をやめた。
その代わりに
私の手をとって
「男のここ・・・触ったことある?」と言いながら
その手をジーンズのファスナーを下ろして その窮屈な中にと導きいれた。
私は されるがままに 手を差し入れながら 首を横に何度も振った。

はじめての触感は・・その熱いモノの前に
男らしく濃い陰毛に触れて・・・それがとても印象的で
驚きと戸惑いと大人の世界に踏み込んだ興奮があった。

彼は私の手に 握らせたまま
ジーンズと下着を脱ぎ捨てた。
ただ あてがわれて 私は
これをどうしていいのかわからなかった。
だけど決して嫌悪はなく 光栄で特権だとも感じていた。
「どうすれば?」私は彼の指示を仰ぐ。
彼はそっと私の頭を抑えて、そのものに私の顔を近づける。


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