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キライ
【学園物 恋愛小説】

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キライ @-7

「廉」

私が一言呟くと驚いた顔で私を見つめる。

「何、驚いてんのよ。あんたが名前呼べって言ったんでしょ」

ムスッと言った私に大迫は少し表情を和らげた。

「やれば出来るじゃん」

ふん!
やっぱり偉そうじゃない。
一瞬でもいつもと違うなんて思った事を後悔した。

「あんたに借りがあるなんて嫌だからね。キッチリ返すだけ」

「いい心がけだな」

私の頭をぐしゃぐしゃと掻き回した。

「もう!」

せっかくブローしたのにと憤慨しながら慌てて髪を直す。

「大して変わりねーだろが」

笑いを含んだ大迫の声に

「全然違うもんっ!」

私は下から睨みつけた。
大迫と離れて歩きたかったけど行く場所が同じなので仕方ない。

黙々と歩く私に大迫が念を押した。

「カノジョのふりは誰にも内緒だぞ。バレたら何の意味もないんだからな」

「……涼子にも?」

涼子は私が大迫を嫌ってるのを知ってるから無駄だと思うけど。

「一応な。じゃあちゃんとやれよ、香奈」

ゾワッと鳥肌が立ったけど、それを振り払うように首を振って教室に入った。

「香奈」

涼子に腕を引っ張られる。

「あっ、おはよー」

「おはよじゃないよ。騒ぎになってるよ」

とりあえず笑ってごまかした。

「一体どういう心境の変化?」

予想通りの質問だぁ!
でも上手く言わなくちゃ…。

「えー…、嫌い嫌いも好きの内…?」

横でブッと吹き出す音が聞こえたので振り向くと大迫がバカ笑いしてる。

あんたねー!
誰のせいでこんな事になってると思ってんのよ!

大迫は睨む私の頭をグリグリしながら涼子を見る。


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