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「ボクとアニキの家庭の事情」
【同性愛♂ 官能小説】

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「僕とアニキの家庭の事情・5」-11

「んー・・・」
帰り路。
馨の家からボクの家まで、徒歩で約20分。薄暗さを通り越して、辺りは暗くなっている。
街灯は既に付いていて、真っ直ぐな路を等間隔で照らしている。

―――ボクらって、本当に親しいんだろうか?

ふとそんな疑問が持ち上がって来た。
今までアニキさえ居れば、と、思って来たのは事実。
でも――――

「・・・。居心地は、イイし」
無意識に言葉が口を突く。

トモダチって、そういうコトなんだろうか?
自分がヒトにそういった感情を抱くなんて、考えたコトもなかった。
好意も、嫌悪も。
どうでもイイこと。
考えなくても、考えなければイイこと。
――だった

円はボクの事を称して『お節介』だと言った。
それは、半分は正しく、半分は間違っている。
他の人間・・・例えばクラスの他のヤツにそこまでのお節介を焼いた覚えは、皆無と言ってイイ。
ただ、確かに円や馨に対して、自分でも驚くくらい気を回す事もあったりする。

「・・・。」
アタマ痛くなってきた。
普段考えないようなコトを考えてるからだろうか?
取り敢えずいつの間にか家の前に着いていたので、考えるコトを辞めた。
「カギカギ・・」
服の中に入れたカギを探す。
「・・あれ?」
ふと気付く。
「カギ空いてる」

キイィ・・・・

・・・空いてんのに灯りは付いてない
「アニキかな」
そう言えば、玄関先に靴が脱ぎ捨ててある。

―――。

「つか、なんで灯りも付けずに・・・」
玄関口に座り、荷物を置いて靴ヒモをほどいていく。
「・・・・」

―――ん?
どこかでドアが空いた気がする。
「・・・」

キシッ、キシッ・・・
「・・アニ、キ?」
つかなんか言えよ・・・。
アニキだよな?
「・・・・」
キシッ、キシッ・・・
足音が徐々に徐々に近づいて来る。
――ていうか、なんでボク灯り付けなかったんだ?
ムダに怖いんですが―――

「こーう」
「ぎゃあああああ」
―――バキッ
「ぶっ」
「あ。」

・・・・・結局、アニキだった。


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