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「深夜の病室」
【制服 官能小説】

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「瓦解する砦」-7

九木の予告通り、残りの二人をこなすと舞は苦役から解放された。
躯は冷えきり、喉はイガイガとした痛みを訴えている。

「うがいをしてコレをお飲み下さい」

枷を外した九木に渡されたのは温かなレモネードだった。
それは、ひりつく喉を甘く酸っぱく滑り落ちていく。

「くしゅんっ」

人心地着いた舞の口からくしゃみが飛び出る。

「このまま楼主様の元へお連れする命令でしたが…仕方がない」

九木は寒さに震える舞を抱え上げると、浴場へと連れ込んだ。
客と入るような豪勢なものではなく、従業員用のこじんまりとしたものである。
舞は今までそのような場所があるとは知らなかった。

九木は素早く自身の黒いスーツを脱ぐと、細いセルフレームの眼鏡を外した。
途端に瞳が柔らかい印象になる。

「ほら、風邪引きますよ」

再び舞を抱え上げ浴室に連れ込むと、舞を締め上げていた赤い縄を解く。

「ふぁうんっ…」

舞の口から思わず吐息が漏れた。

「欲情してどうするんです?」

冷ややかな声音だが、先程のように怖くはない。
証拠に、九木は舞に湯をかけると優しく洗い流していく。

「九木…さ…ん、ありがとう」

舞が微笑むと、九木の目元が少し赤らむのが見えた。

「貴女に風邪を引かれては今後の“仕事”に障りがある。ただ、それだけの理由です」

ぶっきらぼうな口調がどこかおかしい。
舞は今日、どこかで同じような思いを感じた気がした。

「さぁ、温もって下さい」

髪の毛まで洗って貰い、罰を受けた後とは思えないほど舞の心は晴れやかだった。

「着替えを用意してきますから、温まったら上がってきてください」

素っ気なく言い残すと九木は舞を浴室に一人残し去っていった。
縄目の痕は取れないが、今日は何だかいい日だったと暢気に舞は考える。

「舞さん?いいですか?」

脱衣場で九木の急かすような声が聞こえる。

「はぁーい」

これから、楼主による更なるいたぶりが待っていることを舞はすっかりと忘れてしまっていた。


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