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プリズム
【その他 官能小説】

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プリズム-11

琢也は大きな花束を抱えていた。エリカの誕生日に、琢也の全ての小遣いをつぎ込んで真っ赤なバラの花束を作らせたのだ。この大きな花束を
作ると他にプレゼントを買うことが出来なかった。エリカが花束を喜んでくれるか分からなかったが、エリカに一番似合うのは華やかな花束だ
と琢也は思っていた。

エリカはいつもの喫茶店で琢也を待っていた。窓から外を眺めていると、大きな荷物を抱えた人が歩いて来る。近くに来るとそれが花束だと分
かったが、花束にしてはあまりに大きかった。花の量が多すぎるのか扇のように幅広く、赤い花が何十本なのか何百本なのか分からない程で
あった。その人はエリカのいる喫茶店に入ってこようとしている。
ドアを開けるのだが、花束が大きすぎて入ることが出来ない。エリカはおかしかった。
あんなに大きな花束を何に使うのだろう?プレゼントにしては大きすぎる。何とかお店に入れたようだが、今度は花束がじゃまを店の中を進め
ない。エリカは、つい声を上げて笑ってしまった。その人が振り向くと、なんと琢也だった。

「あ、琢也!」
「エリカ。誕生日おめでとう!」

琢也が大事そうに抱えている花束は、真っ赤なバラの花束だった。
「琢也!私のために?」
エリカは大きい目を更に大きく見開いた。
「嬉しい!」

エリカの大きな目から涙がこぼれた。
「嬉しい!今までもらったプレゼントの中で一番嬉しい!」

「エリカには花束がよく似合う。華やかなエリカに負けないような花束にしようと思ったら、こんない大きくなっちゃった。大きすぎたか
な?」

「ううん。嬉しい。大きいのもいいね。でも高かったでしょう?」
「ちょっとね。ごめんそれでプレゼントが買えなかった。」
「ううん。いいの。花束が一番うれしい。」
コーヒーとショートケーキの質素な誕生日だったが、エリカは花束が本当に嬉しかった。
エリカは先ほどの話を始めた。琢也が歩いて来るのを遠くから気づいていたこと。琢也だと思わずにわらっちゃったこと。エリカはいつになく
テンションを上げていた。
そして恥じらいながら小さな声で告げた。
「ねえ琢也。この前の約束。今日じゃダメ?」
今日は土曜日だ。時間は充分にあった。

琢也の部屋に入ると、どちらともなく抱き合い唇を、舌を貪りあった。
これから起こることへの期待と不安で、二人ともキスをやめることができない。
長い長いキスのあと、琢也が手を引きベッドへ向かった。

「エリカ。これからエリカを拘束して陵辱するよ。いいね。」
エリカが黙ってうなづく。

琢也はロープを取り出し、乳房の上部からロープを掛けていく。
エリカの呼吸が乱れる。

乳房の上下を挟み込むようにロープを掛け二の腕を固定すると、次は両方の乳房の胸
から乳頭に掛けてロープを巻きつけ乳房を搾り出す。

「はあー!」
エリカは大きく息を吸い込みあえいだ。

膝を抱え込む姿勢を取らせ、垂らされた左右の手首に左右其々の足首を合わせて固定する。


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