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保健室のヒマワリ
【学園物 恋愛小説】

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保健室のヒマワリ-6

―――――――そして、終業式。

俺は先生がどうしていつも困っていたか知る事になる。

終業式が始まり、校長の長い長い話が始まった。
真夏の蒸し暑さが体育館を包み、うんざりする。

『相変わらずなげぇな。校長の話』
前の園田が振り向いて耳うちして来た。
『まじうぜぇ〜』
カッターシャツの襟元をパタパタとさせ、俺はぼやいた。

『そうそう、陽は聞いたか?麻理ちゃんの話』

『はぁ?何の事だよ?』

『お前、毎日保健室行ってたのに知らねぇの?』

『うっせぇな、何なんだよ?それは?』

俺は嫌な胸騒ぎがして、イラついてきた。

『嫌でももうすぐ分かるって。麻理ちゃんの口から聞きな』

『もったいぶってんじゃねぇよッ!!』

頭に血がのぼり思わず大きな声を出してしまった。すぐに担任が飛んで来て注意を受けた。園田は我関係無いと言わんばかりに、何も無かった顔をして前を向いている。

まじうぜぇ。

先生の話ってなんなんだよ。
蒸し暑さにイライラも増して、更に校長の話が長く感じてきた。



『じゃぁ花田先生。みんなに挨拶を。』


え・・・・?


急に校長の声が耳に届いたと思ったら、先生が壇上にあがっって来た。


『急な話ではありますが、私はこの1学期で学校を去ることになりました。短い間でしたがありがとうございました』


自分が立っている床が崩れ落ちていく錯覚に囚われた。
ざわ付いてるはずの体育館から、なにも聞こえない。
壇上に居る先生以外、視界が真っ黒に塗りつぶされていく。


『せんせーい!結婚するって本当ですか?』


下級生の誰かが大声で質問した。


嘘だと言って欲しかった。

『本当・・・です。』

先生は照れ笑いをしながら答えた。
視界が真っ黒になり、先生さえもセピア色に色褪せて見える。


まだ間に合うから。


冗談だって・・・、言って。


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